<マ-ケット日報> 2024年9月26日

26日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比1055円高の3万8925円だった。株価水準は7月31日以来の高さ。米半導体大手マイクロンが強気の業績見通しを発表し時間外取引で急伸したことが好感されて大きく買いが先行。さらに1ドル=145円台へ一時入った円安もあり、日経平均の上げ幅は1000円を超えるまでに達した。上値抵抗の75日移動平均線(3万8283円)をあっさりとクリアし、移動平均線の観点からは完全に上昇トレンド入りとなっている。

昨日の米国市場は主力株の一部に利益確定売りが出てダウ平均は5日ぶりに反落した。この日発表された8月の新築住宅販売件数は増加した前月から減少に転じ、米経済の減速を意識した売りが一部で広がった。ダウ平均が前日まで4日連続最高値を更新していたことも、目先筋の手じまい売りのきっかけとなった。一方、ハイテク株には小口ながらも買いが続きナスダック指数は3日続伸。全体的に高値圏ながらもトレンドは安定しているようである。

さて、東京市場は米マイクロンと円安進行を材料に日経平均が大幅高へ。円安はやはりよく効く薬のようで最近の米株高よりも反応がいい。日銀が早期に利上げに動く様子がなくなったことも要因としては大きいだろう。本日は9月中間配当の権利付き最終売買日。昨今は配当金が顕著に増額されており、そうした配当取りの買いもある程度は株高に貢献しているようだ。(ストック・データバンク 編集部)