株価指数先物【引け後】 レンジ推移の中でスキャルピング中心のトレード

大阪12月限
日経225先物 37660 -160 (-0.42%)
TOPIX先物 2628.5 -8.5 (-0.32%)

日経225先物(12月限)は前日比160円安の3万7660円で取引を終了。寄り付きは3万7620円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7670円)にサヤ寄せする形で、売り先行で始まった。直後に付けた3万7600円を安値にロングが強まり、現物の寄り付き直後には3万7880円まで買われ、上昇に転じた。買い一巡後は前場中盤にかけて3万7640円と下げに転じたものの、前場終盤に再びロングが入る形でプラスに転じるなど、前場は概ね3万7650円〜3万7850円辺りでの推移となった。

ランチタイムで軟化し、後場の取引開始直後に3万7710円を付けたが、後場中盤にかけてのリバウンドで3万7890円まで買われ、朝方に付けた高値を上回る場面もみられた。ただし、終盤に持ち高調整とみられる動きとなり、レンジ下限水準で終えた。

日経225先物は売りが先行したが、朝方に1ドル=142円台を付けた円相場は、その後143円台半ばで推移しており、売り一巡後はロングに向かわせたようだ。また、米国ではエヌビディア<NVDA>が買われたことで、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角に買いが波及する形になったことも底堅さにつながった。もっとも、終日狭いレンジでの推移が続いていたこともあり、ポジションを傾けてくる動きは限られ、スキャルピング中心のトレードだった。

円相場は足もとで1ドル=144円台と円安に振れて推移しており、日経225先物はナイトセッションで一時3万7860円まで買われている。ただし、日中のレンジ内での値動きであり、仕掛け的なトレードは入りにくい。また、グローベックスの主要な米株先物はマイナス圏で推移しているが小幅な下げのため、ショートを仕掛ける材料にはならないだろう。

日経225先物は25日移動平均線と75日線に挟まれる形であり、オプション権利行使価格では3万7250円から3万8000円となる。本日は3万7750円を中心とした上下の権利行使価格3万7625円から3万7875円辺りでの推移であり、より狭い値幅だった。明確にトレンドが出てくるまでは、ポジションを傾けてくる動きは限られると考えられる。

週末には9月期末に伴う配当落ちとなるが、配当落ち分をヘッジするための配当再投資に伴う買い需要が意識されてくる。ショートを仕掛けにくい需給状況のなか、75日線突破を想定した押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.32倍に低下した。前場には一時14.38倍まで上昇していたが、後場の終盤にかけての持ち高調整により、本日の安値で終えている。アドバンテストが堅調な一方で、東京エレクトロン <8035> [東証P]は結局下落で終えており、NTロングを仕掛けづらくさせている面はある。

手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3902枚、ソシエテジェネラル証券が7771枚、サスケハナ・ホンコンが3780枚、バークレイズ証券が2826枚、JPモルガン証券が1495枚、野村証券が1116枚、モルガンMUFG証券が1061枚、ゴールドマン証券が1032枚、auカブコム証券が1030枚、みずほ証券が698枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万9151枚、ソシエテジェネラル証券が1万1768枚、バークレイズ証券が4917枚、JPモルガン証券が3554枚、モルガンMUFG証券が3543枚、サスケハナ・ホンコンが2712枚、ゴールドマン証券が2515枚、ビーオブエー証券が2487枚、BNPパリバ証券が1839枚、野村証券が1285枚だった。