<マ-ケット日報> 2024年9月25日

25日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比70円安の3万7870円だった。前日の米株高の流れを受けて取引序盤に160円ほど上昇したが、買い一巡後は高値警戒感などから模様眺めとなり、日経平均は3万8000円という心理的な節目でもみ合う展開となった。米長期金利の低下で相対的割安感の出る半導体・ハイテク株には買いが入ったが、副作用として生じる円高の動きは重荷となっている様子。終盤は小口の手じまい売りでほぼ安値引けとなってしまった。

昨日の米国市場は引き続き利下げを買う動きからダウ平均は4日続伸。連日で史上最高値を更新した。この日発表された9月の消費者信頼感指数が事前予想を下回り、消費減速への懸念が出て相場を圧迫する場面があった。しかし、それがかえってFRBの利下げが加速するとの思惑も呼び徐々に相場を下支え。中国が追加の金融緩和策や株式、不動産市場の買い入れ支援策を発表したこともプラスに働いたようだ。特に中国株が大きく上昇したことは心理的に追い風となっている。

さて、東京市場は米株高で強含む動きも、国内に目立った材料がなく朝方の買い一巡後は軟調に。チャート面では上値75日移動平均線(3万8279円)が意識されて買い上げにくさが表れている。日経平均は前日までの4日間で1700円ほど上げており多少の休憩はやむを得ないところ。トピックスの動きも鈍く物色に広がりが出ていない様子である。(ストック・データバンク 編集部)