株価指数先物【昼】 売り一巡後は前日終値を挟んだレンジでの推移

日経225先物は11時30分時点、前日比30円高の3万7850円(+0.07%)前後で推移。寄り付きは3万7620円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7670円)にサヤ寄せする形で、売り先行で始まった。直後に付けた3万7600円を安値にロングの動きが強まり、現物の寄り付き直後には一時3万7880円まで買われ、上昇に転じた。買い一巡後は中盤にかけて3万7640円と下げに転じたものの、終盤にかけて再びロングが入る形でプラスに転じるなど、3万7650円〜3万7850円辺りでの推移となった。

日経225先物は売りが先行したが、朝方に1ドル=142円台を付けた円相場は、その後1ドル=143円台半ばで推移しており、売り一巡後はロングに向かわせたようだ。また、米国ではエヌビディア<NVDA>が買われたことで、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角に買いが波及する形になったことも底堅さにつながった。日経225先物は75日移動平均線(3万8050円)水準を試す動きはないものの、ショートを仕掛けてくる流れにもなりづらく、狭いレンジでの推移が続きそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.35倍と小幅に上昇した。朝方に14.32倍に低下する場面もみられたが、その後は一時14.38倍まで上昇していた。アドバンテストが堅調な一方で、ファーストリテイリング <9983> [東証P]の下げが日経平均型の重荷となっているため、NTロングを仕掛けづらくさせている面はある。