連休明けの市場は日経平均が4日続伸。終値は前週末比216円高の3万7940円だった。日本の連休中の米国株が連日で上昇していた流れから大きく買いが先行。日銀の早期利上げ観測も後退し前場中頃には700円を超える上げ幅を示現した。しかし、それ以降は徐々に買い方が押される展開となるなど目先的な高値警戒感も台頭。今月2日の高値(3万9080円)も意識されているのだろう。終盤は円安の動きが出たがさほど支援要因とはならず上げ幅を縮めて終えている。
昨日の米国市場は小幅ながらも3日続伸し連日で史上最高値を更新した。米国の利下げによって経済がソフトランディングを達成するとの見方が強く、引き続き株式市場に資金が流入した。一方、ダウ平均は前週までの2週間で1700ドルあまりも上げて高値警戒感も意識されている。この日はダウ平均が一時マイナス圏に落ちる場面もあった。ハイテク株の多いナスダック指数、主要500社で構成されるS&P500種指数ともに続伸へ。
さて、東京市場は連休中の米株高によって日経平均が3万8000円台を一時回復する展開となった。75日移動平均線(3万8291円)に達したところで上げ一服となったが、米国で利下げが続くうちは株高の流れは不変であろう。目先的なスピード調整はあるかもしれないが押し目買い有利の秋相場は続きぞうだ。ただ、円安による過度な収益上ブレ期待は剥落しており、上げ方も緩やかになるだろう。(ストック・データバンク 編集部)