20日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比568円高の3万7723円で今月3日以来の水準まで回復してきた。前日の米国株が大きく上げた流れに乗って前場には800円を超える上げ幅を示現。3万8000円の大台に迫るなど回復ムードを一段と強めてきた。一方、米国の利下げが続くことから対ドルでの円安は小休止。為替からの援護が以前よりは望めなくなっている。それでも米国株の先高観は強く今後も水準をじわりと切り上げて行く展開となりそうだ。
昨日の米国市場は3日ぶりに大幅反発し初の4万2000ドル台へと乗せてきた。1日遅れでFRBの0.5%大幅利下げを好感する格好となり主要3指数は揃って大きく上昇。この利下げが米景気を支えるとの見方が強まり、ほぼ全面高となってダウ平均の上げ幅は一時650ドルを超える場面まであった。FRBが年内に計0.5%の利下げ、来年も計1%の利下げを見通していることも追い風となっている。当局が米景気を強くサポートすることへの期待感も投資家心理を明るくした。
さて、東京市場は米FRBの満点に近い回答(大幅利下げ)から米国株に負けじと大きく値を戻している。日銀が追加利上げを見送ったことも追い風となる予定だったが、すでにそこは織り込んでいたようで、日銀発表後は利益確定売りにやや押される動きとなった。もっとも、米利下げが続くうちは株式は買い方有利であり、秋相場として3万9000円台を目指す可能性はあるだろう。(ストック・データバンク 編集部)