<マ-ケット日報> 2024年9月19日

19日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比775円高の3万7155円だった。日経平均の3万7000円台は今月5日以来となる。米国の利下げ決定を受けて目先のアク抜け感が広がり日経平均は大きく買いが先行する展開。1ドル=143円台まで戻した円安もあって、中頃には上げ幅が1000円を超える場面まであった。一方、25日移動平均線(3万7407円)や200日移動平均線(3万7599円)へ接近したところで相場は伸び悩んでいる。

昨日の米国市場は利下げ発表による目先の材料出尽くし感からダウ平均は続落した。この日はFRBが4年半ぶりとなる利下げを決定。下げ幅は通常の倍となる0.5%で、景気の下支えに前向きとの見方から発表後はダウ平均が375ドル高まで上昇した。しかし、ある程度想定されていた利下げでもあり、買い一巡後は材料出尽くしから徐々に相場は軟化していった。労働市場の変化に当局が注視しており今後も労働関連指標で左右される相場が続きそうだ。

さて、東京市場は米国の利下げ決定を受けて大きく買い戻される1日に。米利下げでも円安が進んだことで過剰に売り込んだ分を修正する上げでもあった。日経平均など主要指数が25日移動平均線や200日移動平均線に接近したところで戻りが止まったが、日銀の政策姿勢次第(利上げ見送り)ではもう一段の円安と株高があるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)