日経225先物は11時30分時点、前日比920円高の3万7100円(+2.54%)前後で推移。寄り付きは3万6490円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万6370円)を上回り、買い先行で始まった。3万6490円を安値にショートカバーを交えたロングの勢いが強まり、現物の寄り付き時には3万7120円まで急伸。買い一巡後は利益確定の売りから中盤にかけて3万6760円まで上げ幅を縮める場面もみられたが、3万6800円〜3万6900円辺りでの底堅い値動きが続くなか、終盤にかけてショートカバーが強まり、一時3万7170円まで買われた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、アク抜けの動きが強まった。為替市場ではドル円が1ドル=143円半ばと円安に振れて推移しているほか、日経平均株価は寄り付き時点で9月のSQ値(3万6906.92円)を突破したため、ショートカバーを誘う形になったようだ。買い一巡後は上げ幅を縮めたが押し目待ち狙いの買い意欲は強く、終盤にかけて一段高となった。
日経225先物は25日移動平均線(3万7200円)、200日線(3万7220円)に接近してきた。両線を捉えてくるようだと、さらにショートカバーが強まる可能性はありそうだが、いったんは達成感が意識されてくるだろう。そのため、ここからは積極的なロングの動きを手控えさせやすく、押し目狙いの対応に向かわせそうだ。円相場が1ドル=144円台を捉えてくる動きでもなければ、3万7000円固めの動きになろう。
NT倍率は先物中心限月で14.24倍に上昇した。一時14.31倍に上昇する場面もみられたが、円安を受けてトヨタ自動車 <7203> [東証P]など自動車株が買われてTOPIX型をけん引しており、トレンドは出にくい状況である。