株価指数先物【昼】 買い一巡後は-1σ水準での底堅い値動き

日経225先物は11時30分時点、前日比230円高の3万6240円(+0.63%)前後で推移。寄り付きは3万6440円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万6410円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。直後に付けた3万6450円を高値に、戻り待ち狙いのショートが優勢となり、中盤にかけて3万6180円まで上げ幅を縮めた。ただし、売り一巡後は3万6200円〜3万6350円辺りでの保ち合いを継続。終盤にかけて3万6170円を付ける場面もみられたが下へのバイアスは強まらず、その後は3万6250円辺りでの推移となった。

朝方に円相場が1ドル=142円台と円安に振れて推移するなか、買いが先行して始まった。その後、1ドル=141円台半ばと円高に振れるなかで膠着感が強まったが、為替にらみのなかでは、想定された動きであろう。ボリンジャーバンドの-1σ(3万6200円)水準での底堅さがみられるなか、下へのバイアスは強まりにくいところである。また、グローベックスの主要な株価指数先物は小幅ながらプラス圏で推移しているため、弱含む局面では押し目狙いのロングに向かわせそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちのなか、オーバーナイトのポジションは避けると考えられ、-1σ水準での底堅さがみられるようだと、ショートカバーを誘う可能性がありそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.24倍に上昇した。前日の終値水準(14.20倍)から始まり、14.22倍辺りに位置する200日移動平均線を上回ってきた。ファーストリテイリング <9983> [東証P]のほか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が日経平均株価をけん引しており、リバランスが中心のなかで、NTロングに振れる形であろう。