日経225先物 36450 +440 (+1.22%)
TOPIX先物 2565.5 +31.0 (+1.22%)
シカゴ日経平均先物 36410 +400
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
17日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。8月の米小売売上高は前月比0.1%増と、市場予想(0.2%減程度)を上回った。7月分は1.1%増(速報値は1.0%増)に上方修正された。米連邦公開市場委員会(FOMC)での通常の倍となる0.50%の大幅利下げを織り込む動きが強まっていたこともあり、底堅い個人消費を受けて利益確定の売りが出やすかった。NYダウは買いが先行し、上げ幅が一時200ドルを超える場面もみられたが、その後は利食いに押される形で小幅ながら下落に転じた。S&P500業種別指数はエネルギー、運輸、銀行が上昇した半面、電気通信サービス、食品・生活必需品小売、ヘルスケア機器・サービスが下落した。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比400円高の3万6410円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比10円高の3万6020円で始まり、直後に付けた3万6000円を安値にロングが強まり、米国市場の取引開始直後には3万6550円まで買われた。買い一巡後は軟化し、中盤にかけては3万6150円〜3万6350円辺りで保ち合いを継続。終盤にレンジを上放れ、3万6450円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。FOMCでの利下げ幅は0.25%と0.50%で市場の見方が割れているが、米小売売上高の結果を受けて、やや0.25%の利下げに傾斜した。米長期金利が3.64%と前日の3.61%から上昇したほか、一時1ドル=139円台に突入した円相場は、142円台と円安に振れて推移している。積極的な売買は手控えられやすいなかではあるが、前日の下落に対するリバランスの動きが意識されそうだ。
日経225先物は3万6000円での底堅さがみられ、その後の切り返しでボリンジャーバンドの-1σ(3万6200円)を上回ってきた。また、週足の-1σ(3万5990円)、52週移動平均線(3万6150円)も支持線として意識されやすく、ショートカバーを誘い込みやすいだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万6250円から3万6750円のレンジを想定する。
3万6500円辺りでの底堅さが意識され、レンジ上限を目指す流れになると、日経平均株価は9月のSQ値である3万6906.92円に接近する場面もありそうだ。SQ値接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすいが、同水準を捉えてくればヘッジ対応の動きが強まるだろう。一方で、-1σを再び下回ってくると、ロング解消の動きが強まりやすく、為替睨みの展開になりそうだ。
なお、17日の米VIX指数は17.61(前日は17.14)に上昇した。75日線を支持線とした上昇により、17.20辺りで推移している25日線を上回った。ボトム圏での推移ではあるが、投資家心理をやや神経質にさせそうである。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.20倍に低下した。14.22倍辺りに位置する200日線が支持線として意識され、一時14.28倍に上昇する場面もみられた。ただし、200日線をキープできず、その後は25日線(14.17倍)に接近する形となった。本日はリバランスのなかでややNTロングが優勢になりそうだが、円高一服で輸出関連株などに買い戻しが入りやすく、トレンドは出にくいだろう。