日経225先物 36010 -280 (-0.77%)
TOPIX先物 2534.5 -10.0 (-0.39%)
日経225先物(12月限)は前日比280円安の3万6010円で取引を終了。寄り付きは3万6450円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万6435円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。直後に付けた3万6470円を高値にロングの解消が優勢となり、現物の寄り付き後ほどなくして下落に転じると、前場中盤には節目の3万6000円を割り込んだ。売り一巡後は3万5800円〜3万5900円辺りで保ち合う場面もみられたが、前場終盤にかけてレンジを下放れ、前引け時には3万5570円まで下げ幅を広げた。ランチタイムでは下げ渋り、3万5600円〜3万5790円での推移が続き、後場に入っても同水準での値動きとなった。売り一巡後の底堅さが意識されるなか、終盤にかけてショートカバーが入り、3万6000円を回復して終えた。
9月17〜18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ観測が強まるなか、円相場が円高に振れて推移していることが重荷となったようだ。東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが日経平均型を押し下げた。また、円高を受けて輸出関連株なども弱く、売り方優勢の需給状況だった。
FOMCの結果待ちの様子見ムードから、買い一巡後は膠着感が強まるとみられていたが、現物の寄り付き直後に一気に節目の3万6000円を割り込むなど下へのバイアスが強まったことで、短期的なショートを誘う形になった。ただし、日経225先物は前引け時に安値を付ける形となったが、ランチタイムで安値を更新できずに底堅さが意識され、後場の引け間際にはカバーが優勢だった。東証プライムの騰落銘柄は前引け時点で値下がり数が6割を占めたが、大引け時には値上がり数が6割を占めていた。
なお、米国では8月の小売売上高が発表される。7月は前月比1.0%上昇し、予想を上回る伸びとなり、個人消費が底堅さを維持していることが確認された。8月は前月の反動から同0.2%減がコンセンサスになっているようだ。予想を上回る内容となれば、大幅な利下げ観測が後退することで、金利や為替市場に影響を与える可能性があるだろう。
日経225先物は3万6000円を巡る攻防が続くとみられるが、早い段階でボリンジャーバンドの-1σ(3万6180円)水準を回復しておきたいところだ。週足の-1σ(3万5940円)は上回っているが、52週移動平均線(3万6140円)が支持線として意識されるようだと、ショートカバーを誘う可能性が高まりそうである。
そのため、オプション権利行使価格の3万6125円を中心に、上下の権利行使価格3万5250円から3万7250円のレンジを想定する。
NT倍率は先物中心限月で14.20倍に低下した。14.22倍辺りに位置する200日線が支持線として意識されるなか、一時14.28倍に上昇する場面もみられた。ただし、200日線をキープできず、その後は25日線(14.17倍)に接近する形となった。明日も為替の影響を受けやすいとみられるが、リバランスのなかでNTショートに向かわせる可能性もありそうだ。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万2869枚、ソシエテジェネラル証券が1万3367枚、サスケハナ・ホンコンが4966枚、バークレイズ証券が3423枚、SBI証券が2466枚、ゴールドマン証券が2183枚、JPモルガン証券が2150枚、モルガンMUFG証券が1950枚、ドイツ証券が1189枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万1103枚、ソシエテジェネラル証券が2万0898枚、バークレイズ証券が7801枚、モルガンMUFG証券が3834枚、JPモルガン証券が3738枚、サスケハナ・ホンコンが3712枚、ゴールドマン証券が2729枚、野村証券が2446枚、ビーオブエー証券が2348枚、UBS証券が1802枚だった。