3連休明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比378円安の3万6203円だった。日本の連休中の米国株は続伸していたものの、一時1ドル=139円台(1年2カ月ぶり)という高値をつけた円高が嫌気されて序盤から売りに押される展開。その後も先物などに売りが続き前引けは753円安とこの日の安値引けとなった。後場からは一転し、円高一服の動きを受けて下げ幅を半分に縮小。前場に売り過ぎた感があり、本日の安値で目先の悪材料は概ね消化した可能性も。
昨日の米国市場は大幅利下げ期待からダウ平均が4日続伸。約2週間ぶりに史上最高値を更新した。今晩から(18日まで)開かれる米FOMCにおいて、最近の経済情勢から市場では0.5%の利下げ期待が強まっている。この率を先行して織り込むようにダウ平均は連騰。ついに最高値更新となっている。一方、S&P500種やナスダック指数は出遅れ気味。景気敏感指数であるダウ平均の上げが際立った状態で物色はバランスを欠いている。
さて、東京市場は円高や米半導体株安にある種過剰な反応を示し日経平均が続落する展開。米国は0.25%ではなく0.5%の利下げ、日本は足元の物価高が続いており米国ほど長期金利は下がっていない。このため円高トレンドを招きやすくなっている。しかし、現段階ではこれ以上の円高が進む要因は少なく日米金利差はかなり織り込んだ可能性がある。円高、株安は今週が目先のピークかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)