株価指数先物【昼】 下へのバイアスが強まり短期的なショートを誘う

日経225先物は11時30分時点、前日比690円安の3万5600円(-1.90%)前後で推移。寄り付きは3万6450円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万6435円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。直後に付けた3万6470円を高値にロング解消の動きが優勢となり、現物の寄り付き後ほどなくして下落に転じると、中盤には節目の3万6000円を割り込んだ。売り一巡後は3万5800円〜3万5900円辺りで保ち合う場面もみられたが、終盤にかけてレンジを下放れ、一時3万5570円まで下げ幅を広げた。

9月17〜18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)において大幅な利下げ観測が強まるなか、為替市場で円相場が円高に振れて推移していることが重荷となったようだ。東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが日経平均型を押し下げた。また、円高を受けて輸出関連株なども弱く、東証プライムの値下がり数は6割を超えている。FOMCの結果待ちのなかでリバランス中心の動きながら、下へのバイアスが強まったことで、短期的なショートを誘う形になった。ボリンジャーバンドの-1σは3万6130円辺りで推移しており、同水準を回復できないと、‐2σの3万5130円辺りが意識されてきそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.24倍に低下した。一時14.19倍まで低下し、14.18倍辺りに位置する25日移動平均線に接近する場面もみられた。ただし、その後は14.22倍辺りで推移する200日線を上回っている。値がさハイテク株が弱いものの、円高の影響からTOPIX型にもシフトしづらいところであろう。