日経225先物 36170 -120 (-0.33%)
TOPIX先物 2545.0 +0.5 (+0.01%)
シカゴ日経平均先物 36435 +145
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
16日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。17〜18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で決定が予想される、通常の2倍となる0.50%の大幅な利下げを織り込む動きが再び強まった。米長期金利は2023年5月以来の水準に低下し、為替市場では円相場が一時1ドル=139円台に突入した。
米経済のソフトランディング期待から景気敏感株などが買われ、NYダウは8月30日以来の最高値を更新した。半面、足もとでリバウンドが強まっていたエヌビディア<NVDA>やブロードコム<AVGO>など半導体がローテーションの流れにより売られた。S&P500業種別指数は電気通信サービス、銀行、エネルギーが下落した一方で、テクノロジー・ハード・機器、半導体・同製造装置、自動車・同部品が下落。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比145円高の3万6435円だった。日経225先物(12月限)の13日取引終了後のナイトセッションは日中比160円高の3万6450円で始まり、直後に付けた3万6480円を高値に軟化し、13日の米国市場の取引開始直前には3万6060円まで売られた。その後ロングが強まり、3万6400円まで切り返す場面もみられたが、中盤以降はロングの解消が優勢となり、3万6170円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。FOMCでの大幅利下げを織り込む動きのなか、積極的な売買は手控えられやすい。また、米民主党上院議員3人がパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長への書簡で、0.75%の利下げを求めたことが明らかになったと報じられている。政治的圧力には左右されることはないとみられるが、大幅利下げを警戒したリバランス中心のトレードが続きそうだ。
日経225先物はボリンジャーバンドが収斂するなか、-1σは3万6180円辺りに位置しており、同水準での底堅さがみられるかが注目される。ナイトセッションで一時3万6060円まで売られ、節目の3万6000円割れを狙ったショートが入る可能性はあるものの、その後のカバー狙いのスタンスに向かわせよう。そのため、オプション権利行使価格の3万5875円から3万6875円のレンジを想定する。
なお、16日の米VIX指数は17.14(前日は16.56)に上昇した。VIX指数は足もとで低下傾向が継続しており、25日移動平均線を割り込み、16.00辺りで推移する75日線に接近していた。いったんはリバウンドが入りやすい水準であり、不安要因にはならないだろう。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.26倍に上昇した。先週は後半にかけて抵抗となっていた75日線を突破し、週末には200日線を上回ってきた。本日は米ハイテク株が売られた流れから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が日経平均型の重荷となる可能性がある。一方で、円高の影響も警戒され、スプレッド狙いの動きは限られそうだ。