株価指数先物【引け後】 FOMCを前にショートを圧縮する展開も

大阪9月限
日経225先物 36870 +1100 (+3.07%)
TOPIX先物 2590.0 +48.5 (+1.90%)

大阪12月限
日経225先物 36630 +1090 (+3.06%)
TOPIX先物 2565.5 +47.0 (+1.86%)

日経225先物(9月限)は前日比1100円高の3万6870円で取引を終了。寄り付きは3万6610円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万6595円)にサヤ寄せする形から、買いが先行。その後もロング優勢となり、一時3万6870円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は前場中盤にかけて3万6460円まで上げ幅を縮めたが、前場終盤は3万6600円〜3万6700円処で底堅い値動きを継続。後場に入ると前場に付けた高値水準での推移が続くなか、終盤にかけて一時3万6910円まで上げ幅を広げた。

日経225先物は買い先行で始まった後は、概ねオプション権利行使価格の3万6500円から3万6875円での推移だった。終盤にかけて上へのバイアスが強まる場面もあったが、1000円超の上昇のなかでレバレッジ型のETFに絡んだ調整買いの動きもあったと考えられる。また、買い一巡後はレンジ上限水準での推移が続いたことで、若干ロングに傾ける動きもあっただろう。なお、日経225先物(12月限)は3万6630円で終えており、配当分を考慮したスプレッドは-250円程度となる。

本日はエヌビディア<NVDA>の急伸を受けた米半導体株の上昇が支援材料となったが、グローベックスの主要な米株先物は小幅ながらプラス圏で推移している。前日の急伸による反動は意識されやすいが、明日の9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)は波乱なく通過しそうである。

52週移動平均線は3万6060円辺りで推移しており、終値で同水準を上回って終えることができれば、ひとまず調整一巡感が意識されてきそうだ。週末要因のほか、3連休を前に積極的にポジションを傾けてくる動きは限られるものの、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にショートに傾いているポジションは圧縮させてくる可能性があろう。

また、日足のボリンジャーバンドでは‐1σが3万6040円、中心値(25日)は3万7110円辺りで推移している。そのため、オプション権利行使価格の3万6500円を中心とした上下の権利行使価格3万6000円から3万7000円のレンジを想定しておきたい。米ハイテク株に対する買い戻しの動きが継続するようだと、3万6500円から3万7000円での推移となり、レンジ上限を捉えてくる展開がありそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.23倍に上昇した。75日線が位置する14.11倍を上回って始まり、25日線(14.16倍)を突破すると、後場に入り200日線が位置する14.22倍を捉えてきた。ハイテク株の買い戻しといったリバランスが中心ながら、200日線を支持線に変えてくるようだと、NTロングに振れやすくなろう。

手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5819枚、ソシエテジェネラル証券が1万5663枚、サスケハナ・ホンコンが6820枚、バークレイズ証券が6084枚、モルガンMUFG証券が5436枚、JPモルガン証券が5407枚、野村証券が5251枚、HSBC証券が4616枚、ゴールドマン証券が3443枚、BNPパリバ証券が3029枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万1828枚、ソシエテジェネラル証券が2万0662枚、JPモルガン証券が9900枚、バークレイズ証券が9221枚、モルガンMUFG証券が7102枚、ビーオブエー証券が4324枚、サスケハナ・ホンコンが4176枚、BNPパリバ証券が3870枚、野村証券が3683枚、みずほ証券が3149枚だった。