12日の市場は日経平均が8日ぶりに大幅反発。終値は前日比1213円高の3万6833円だった。1日で直近7日間の下げ幅(3081円)の1/3以上を戻している。前日の米株高や円高ストップなどを受けて朝から買い戻しが活発化。開始数分で上げ幅は1000円超に達していた。その後はややだれる場面があったものの、後場からは再度締め直され3%を超える上げで取引終了。米国で半導体やハイテク株が大きく上げたことが本日の大反発の主因となったようだ。
昨日の米国市場は消費者物価指数の発表を受けてダウ平均は結果的に反発した。この日発表された8月の消費者物価指数は前月比で小幅上昇だった。市場が一時期待していた9月の大幅利下げを呼び込む数値ではなかったようで、ダウ平均の下げ幅は一時700ドルに達していた。しかし、その後は景気の実体がそれほど悪くないとの見方も出て急速に買い戻され、ハイテク株への買いも入って午後には上昇に転じている。米大統領選の候補者討論会は材料とならなかったようだ。
さて、東京市場は日経平均が久々に反発して目先の底打ちを確認する1日に。昨日の安値から1600円近く戻し、月曜日の安値と合わせて下値3万5200円台は日足上で強めの支持ポイントとなった感がある。一方、上値には25日移動平均線(3万7255円)、200日移動平均線(3万7537円)があって、目先はそこが抵抗ゾーンとなるだろう。(ストック・データバンク 編集部)