日経225先物は11時30分時点、前日比280円安の3万5870円(-0.77%)前後で推移。寄り付きは3万6050円と、シカゴ日経平均先物(3万6140円)を下回り、売りが先行して始まった。直後につけた3万6080円を高値にショートが優勢となるなか、ほどなくして3万5800円まで下落した。その後は中盤にかけて3万6000円を回復する場面もみられたが、終盤にかけて再び下へのバイアスが強まり、一時3万5720円まで売られた。
日経225先物は寄り付き直後にボリンジャーバンドの-1σ(3万5950円)を下回り、同水準が抵抗線として意識されている。ただし、ナイトセッションで付けた安値(3万5610円)を下回っていないため、ショートを仕掛けづらくさせそうだ。-1σでの攻防から底堅さがみられてくるようだと、短期筋のショートカバーを誘う可能性はありそうだ。ただし、為替市場では円相場が1ドル=141円台と円高に振れて推移するなか、ショートカバーを誘い込む積極的なロングは期待しづらいだろう。
NT倍率は先物中心限月で14.05倍に上昇した。一時14.09倍まで上げており、75日移動平均線が位置する14.11倍に迫る場面もみられた。同線が抵抗として意識されやすく、いったんはリバランスが入りやすいなか、その後は14.00倍に低下する動きもみられた。