6日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比265円安の3万6391円だった。直近3日間で2000円近く下げていたため日経平均は開始早々に240円高と反発したが、その後は1ドル=142円台まで入った円高が嫌気されて9時半過ぎにはマイナス圏へ。後場に入っても目立った買いが入らず今晩の米雇用統計を気にする向きも多いようだ。市場には半導体株、自動車株も見送られ柱となるものが見当たらない状態となっている。
昨日の米国市場は雇用関連指標の弱さを嫌気してダウ平均は反落した。この日発表された8月のADP全米雇用リポートで雇用者増が事前予想を下回ったことが響き景気懸念を織り込む売りが広がった。6日に発表される雇用統計も軟化を示すと連想され、ダウ平均の下げは一時450ドルに達する場面も。一方、これによって利下げ幅拡大の期待も出て売り一巡後は下げ幅を半分に縮小した。長期金利は1カ月ぶりの水準まで低下しナスダック指数は反発している。
さて、東京市場は米ハイテク株の反発もあって日経平均は一時プラスとなるものの、強含みに推移する円相場が重荷となって明確なリバウンド相場になかなか移行できない。きのう、今日と25日移動平均線(3万6947円)が上値抵抗線となっており短期トレンドの回復もすんなりとは行かない状況。ただ、下げが続いているため、今晩の米雇用統計次第では大きな戻りも来週には期待できる。(ストック・データバンク 編集部)