5日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比390円安の3万6657円だった。前日の米国株はダウ平均は上げたものの、ハイテク株の多いナスダック指数が続落したため売り先行の展開に。1ドル=143円台に入った円高も指数を押し下げる要因となった。700円近く下げたところで相場はいったん反転し、10時半過ぎには一時プラス圏を回復したが、後場に入ると再びだれてしまい下値を広げる展開。なかなかアク抜け感が得られず安値圏で彷徨っている。
昨日の米国市場は自律反発狙いの買いが入りダウ平均は小反発した。この日発表された7月の米雇用動態調査で求人件数が21年1月以来の低水準となり、労働市場の一段の減速を示したと受け止められた。景気の弱さが警戒されダウ平均は午前中に200ドルを超える下げを示現。しかし、午後になると前日にもダウ平均は600ドルも下げていたため徐々に打診的なリバウンド買いが優勢に。最終的には小幅高で取引を終えている。
さて、東京市場は円高、米ハイテク株安に押されて指数では日経平均の弱さが目立つ1日となった。特に半導体株への売り圧力が再び強まっており日経平均自体の重荷となっている。指数としてはトピックスの方が下値が堅く25日移動平均線上をキープ。相場の実体はトピックスの方に近く、まだ腰折れするような雰囲気にはない。きっかけ次第で日経平均も急反発する可能性は十分にあるだろう。(ストック・データバンク 編集部)