4日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比1638円安の3万7047円だった。前日の米株急落を受けて開始早々に1000円を超える下げ幅へ。一時1ドル=144円台まで入った円高も響き、後場には3万6879円(1806円安)まで売り込まれるなど先月15日以来の3万7000円大台割れも。さすがに終盤はやや買い戻されたが、相変わらず米国株次第で下げるという脆さも露呈しており、日本株独自の強さが問われる相場でもあった。
昨日の米国市場は製造業景況指標の軟化を嫌気してダウ平均は3日ぶりに大幅反落。8月5日の1033ドル安以来の下げ幅だった。この日発表された8月のISM製造業景況感指数が事前予想に届かなかった。連日で史上最高値を更新していたダウ平均は高値警戒感もあって大きく売られる状況。また、好決算にもかかわらず株価が上がらなかったエヌビディアがこの日は大幅安に転じ、他の半導体株にも売りが波及し、ナスダック指数はダウ平均の2倍を超える下落率となっている。
さて、東京市場は突然の米株急落により日経平均は窓空けで3万8000円台を割り込む急転回に。特に米半導体・ハイテク株に敏感な指数(日経平均)だけに、下げ出すと先月上旬のような大荒れへの恐怖も頭をよぎってしまう。本日は下値25日移動平均線(3万7115円)や200日移動平均線(3万7444円)を割り込み基調にヒビが入っている。早期に同線上を回復したいところである。(ストック・データバンク 編集部)