【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり小反落、朝高も半導体関連が売られる (9月3日)

日経平均株価
始値 38745.76
高値 38967.56(10:25)
安値 38581.55(12:35)
大引け 38686.31(前日比 -14.56 、 -0.04% )

売買高 14億5032万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆3167億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり小反落、半導体株安が重荷
2.米株休場で方向感見えず、株価は朝高後に値を消す
3.円安に振れたあと、円高に押し戻された為替に連動
4.銀行や保険など金融セクター高く、TOPIXは6日続伸
5.全体の75%の銘柄が上昇、売買代金は盛り上がらず

■東京市場概況

前日の米国市場は、レイバーデーの祝日で休場。

東京市場では、方向感の見えにくい展開となり、値上がり銘柄数は多かったものの、半導体の主力株が安かったこともあり、日経平均株価は小幅ながらマイナス圏で引けている。

3日の東京市場は、朝方は日経平均が上昇してスタートし、前場取引中盤まではジリ高歩調で一時260円あまりの上昇をみせ、3万9000円台回復を視野に入れる場面もあった。しかし、その後は戻り売りに押され値を消した。前日の米株市場がレーバーデーで休場だったことから方向感の見えにくい地合いとなったが、外国為替市場でドル高・円安に振れた後、円高方向に急速に押し戻される不安定な値動きとなったのを横目に日経平均も冴えない値動きを強いられた。日経平均寄与度の高い半導体関連の値がさ株が売られ全体の上値を重くしている。一方で銀行や保険などの金融株が買われたことで全体指数を支えた。値上がり銘柄数は1200を上回りプライム市場全体の75%を占めている。TOPIXの方は高く引けており、こちらは6日続伸となった。

個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などのメガバンクへの買いが目立つほか、メルカリ<4385>が上値を追い、セブン&アイ・ホールディングス<3382>、東京電力ホールディングス<9501>、ファーストリテイリング<9983>なども堅調。さくらインターネット<3778>も物色人気に。ミガロホールディングス<5535>が急騰し値上がり率トップ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、エムアップホールディングス<3661>なども値を飛ばした。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>、同2位のディスコ<6146>、同3位のアドバンテスト<6857>といった半導体製造装置大手は揃って下値を探る格好となった。ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、フジクラ<5803>も利食われた。日本郵船<9101>、SMC<6273>が安く、TOWA<6315>は大幅安。サンウェルズ<9229>がストップ安となり、アンビスホールディングス<7071>は前日に続く急落となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、ファストリ <9983>、テルモ <4543>、KDDI <9433>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、TDK <6762>、レーザーテク <6920>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約123円。

東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)保険業、(3)陸運業、(4)繊維製品、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)機械、(4)ゴム製品、(5)精密機器。

■個別材料株

△農業総研 <3541> [東証G]
NTT系との資本・業務提携締結を材料視。
△ココペリ <4167> [東証G]
子会社が地域金融機関のDXサポートを開始へ。
△エネチェンジ <4169> [東証G]
新体制のもとでの事業計画発表受け見直し買い。
△カルナバイオ <4572> [東証G]
BTK阻害剤のフェーズ1b試験で用量拡大パート開始。
△ステラファ <4888> [東証G]
国立がん研究センターや住友重などとBNCT治験で契約締結。
△レナ <4889> [東証G]
悪性黒色腫治療薬が希少疾患用医薬品に指定。
△ミガロHD <5535> [東証P]
子会社DXYZと長谷工の連携システムを「WORVE 那覇泉崎」に初導入。
△大阪チタ <5726> [東証P]
スポンジチタンの生産能力増強発表。
△IBJ <6071> [東証P]
8月度新規入会者数が27%増。
△TBSHD <9401> [東証P]
25年3月期に投資有価証券売却益計上へ。

▼フルッタ <2586> [東証G]
東証が信用規制を強化。
▼サンウェルズ <9229> [東証P]
「PDハウス」巡る診療報酬の不正請求報道。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)大阪チタ <5726>、(3)GMO-GS <3788>、(4)エムアップ <3661>、(5)メドレー <4480>、(6)Dmミックス <7354>、(7)JCRファ <4552>、(8)スカラ <4845>、(9)りそなHD <8308>、(10)近鉄GHD <9041>。
値下がり率上位10傑は(1)サンウェルズ <9229>、(2)アンビスHD <7071>、(3)TOWA <6315>、(4)日本マイクロ <6871>、(5)霞ヶ関C <3498>、(6)シュッピン <3179>、(7)日電子 <6951>、(8)タツモ <6266>、(9)Jディスプレ <6740>、(10)フジクラ <5803>。

【大引け】

日経平均は前日比14.56円(0.04%)安の3万8686.31円。TOPIXは前日比17.28(0.64%)高の2733.27。出来高は概算で14億5032万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1230、値下がり銘柄数は364となった。東証グロース250指数は680.57ポイント(12.92ポイント高)。

[2024年9月3日]