<マ-ケット日報> 2024年9月2日

9月最初の取引となる本日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比53円高の3万8700円だった。前週末の米株高と円安進行が追い風となって、日経平均は寄り付きから3万9000円の大台に乗せるなど400円を超える上げ幅を示現した。一方、買い一巡後は高値警戒感や目先の大台達成感などから利食い売りに押され上げ幅を縮小。今晩の米国市場が休場で明日が材料不足となることも様子見要因となり後場には一時マイナス圏も。終盤には持ち直して下値の強さは見せている。

前週末の米国市場は景気への楽観的な見方が広がりダウ平均が続伸。連日で史上最高値を更新した。朝発表の7月の米個人消費支出物価指数は前月比で0.2%上昇と事前予想と一致。コア指数の方は事前予想をやや下回り、景気下支えのための9月の利下げを後押しする結果となった。これは景気の急減速を示唆するものでもなく市場に好意的に受け止められている。米国市場は2日がレーバーデーの祝日で休場。3連休を前に持ち高調整の売りも出て一時は伸び悩む場面があった。

さて、東京市場は良好な外部環境に後押しされて日経平均は7月31日以来の高値水準まで一時回復。7月〜8月の下げ幅のおよそ7割程度まで埋めてきた。また、テクニカル的には75日移動平均線(3万8646円)を明確に超えて、移動平均線では現在値より上に位置するものはなくなった。またひとつ上昇トレンド回復を示す指標が増えている。(ストック・データバンク 編集部)