日経225先物 39060 +350 (+0.90%)
TOPIX先物 2727.0 +11.5 (+0.42%)
シカゴ日経平均先物 38990 +280
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
30日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。NYダウは連日で史上最高値を更新した。朝方発表された7月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.2%上昇し、市場予想と一致した。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数も0.2%上昇だった。前年同月比では2.6%上昇と予想を下回っており、9月の米利下げ観測を後押しする形だった。3連休を前に持ち高調整の売りでNYダウは下げに転じる場面もみられたが、利下げ観測が支えとなっていた。
ナスダック指数は3日ぶりに反発。2024年5-7月期決算で一株利益が予想を上回ったマーベル・テクノロジー<MRVL>が大幅高となったほか、エヌビディア<NVDA>は3日ぶりに反発した。S&P500業種別指数は自動車・同部品、小売、半導体・同製造装置、銀行、運輸が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器のみが下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比280円高の3万8990円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円高の3万8730円で始まり、寄り付きを安値にロング優勢となり、米国市場の取引開始直後に3万8970円まで買われた。その後は3万8750円〜3万8880円処で保ち合いを継続。終盤にかけて上へのバイアスが強まり、3万9070円まで買われ、3万9060円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢の展開になりそうだ。先週末の上昇で心理的な抵抗線として意識されていた75日移動平均線(3万8630円)、13週線(3万8590円)、26週線(3万8700円)を上回る形となったが、ナイトセッションではこれら移動平均線を支持線とした値動きとなった。ボリンジャーバンド+1σ(3万8980円)を上回ってきたことで、今後は+2σ(4万0810円)とのレンジに移行する可能性がある。
節目の3万9000円水準では強弱感が対立しやすく、戻り待ち狙いのショートも入りそうだが、ボリンジャーバンドが上向きに転じてきたため、バンドに沿ったリバウンドが意識されやすい。2日の米国市場はレイバーデーで休場のため海外勢のフローは限られるが、スタンスとしては押し目狙いのロング対応となろう。そのため、オプション権利行使価格の3万9000円を中心とした上下の権利行使価格3万8750円から3万9250円のレンジを想定する。
また、東証プライムの売買高は連日で13億株台が続いていたが、29日に16億株、30日には13日以来の20億株に膨らんだ。需給状況が改善するなか、抵抗線を明確に上放れたことで、買い遅れていたファンドのロングが強まることも考えられよう。さらに、来週末には先物・オプション特別指数算出(メジャーSQ)が控えている。3万9000円を上回って推移するようだと、ヘッジ対応のロングが入りやすいだろう。
なお、30日の米VIX指数は15.00(前日は15.65)に低下した。支持線として意識される75日線(15.15)を下回ってきており、200日線(14.35)を割り込んでくると、リスク選好に傾きやすい。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.25倍に低下した。一時14.21倍辺りで推移する200日線を下回る場面もみられたが、その後は前日の終値水準での推移となった。明確なトレンドは出ていない状況だが、200日線を下回る局面ではその後のリバランスを狙ったNTロングに向かいそうだ。