<マ-ケット日報> 2024年8月30日

8月最後の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前日比285円高の3万8647円で、7月31日以来1カ月ぶりの水準まで回復してきた。日経平均は高値警戒感がありながらも前日の米国株が最高値を更新した流れから着実に買いが入る展開。後場中頃には少しだれる場面があったが、取引終盤にかけて再び買いが進み上げ幅は一時300円超えへ。米エヌビディアの下げは昨日中に消化しており、今は中長期的な株高を期待した資金に支えられた堅い相場となっている。

昨日の米国市場は景気の底堅さを好感してダウ平均は反発し、2日ぶりに史上最高値を更新した。この日発表された4-6月期の米GDP改定値が上方修正された。さらに、週間の米新規失業保険申請件数が前週から小幅に減り雇用が安定していることも確認できた。米景気が安定した強さを保っている中で9月に利下げが行われるため、投資家の株式選好の動きは嫌でも強まっている。エヌビディアは決算で急落したものの成長ぶりは相変わらず。ナスダック指数の下げは小幅に収まった。

さて、東京市場は米株高に乗って本日は堅調な足取りを描いている。月末ということで機関投資家などの持ち高調整買いも入っており、時価総額上位の銘柄の上昇率が相対的に目立っている。チャート上では上値にある75日移動平均線(3万8649円)にほぼ到達。今の市場に売り材料はなく来週はここを超えて3万9000円台を目指す展開となるだろう。(ストック・データバンク 編集部)