株価指数先物【昼】 75日線突破ならショートカバーが強まる可能性

日経225先物は11時30分時点、前日比250円高の3万8600円(+0.65%)前後で推移。寄り付きは3万8400円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8285円)を上回り、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後に3万8320円と下げに転じたが、その後はロング優勢の流れから上げ幅を広げ、中盤には一時3万8620円まで買われた。終盤にかけて利食いに伴うロング解消の動きもみられたが、3万8600円を挟んだ高値圏での推移が継続している。

日経225先物は75日移動平均線が位置する3万8630円を捉えてきており、同水準を明確に上放れてくるようだと、ショートカバーを交えた上昇が期待されよう。ただし、週末要因からショートカバーを誘い込む積極的なロングは手控えられやすい。また、朝方に1ドル=145円台で推移していた円相場は、足もとでやや円高に振れて推移していることが重荷となる。もっとも、アドバンテスト <6857> [東証P]など半導体株の一角が堅調なほか、グローベックスのナスダック100先物はプラス圏で推移しており、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

NT倍率は先物中心限月で14.24倍に低下した。一時14.19倍まで下げており、14.21倍辺りで推移する200日線を下回る場面もみられた。明確なトレンドは出にくいところではあるが、200日線水準まで低下する局面においては、その後のリバウンドを想定したNTロングが入りやすいとみておきたい。