日経225先物 38230 -70 (-0.18%)
TOPIX先物 2677.5 -3.0 (-0.11%)
シカゴ日経平均先物 38270 -30
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
27日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。相場全体に影響を及ぼす可能性があるエヌビディア<NVDA>の決算を翌日に控え、様子見姿勢が強まった。ただ、下落して始まったエヌビディアが上昇して終えたことで、ハイテク株の一角を買い戻す動きがみられた。利下げ観測が支えとなり、NYダウは小幅ながら3日続伸した。また、8月の米消費者信頼感指数が103.3と予想を上回り、米景気は底堅いと受け止められた。S&P500業種別指数は消費者サービス、半導体・同製造装置、食品・生活必需品小売が上昇した一方で、自動車・同部品、エネルギー、小売が下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比30円安の3万8270円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比70円高の3万8370円で始まり、一時3万8530円まで買われた。買い一巡後は軟化し、3万8300円〜3万8400円と日中終値水準での保ち合いを継続。その後、下げに転じ、米国市場の取引開始直前には3万8160円まで売られた。ただし、下へのバイアスは強まらず、終盤は3万8200円〜3万8400円処で推移し、3万8230円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢の展開になりそうだ。米国同様、エヌビディアの決算を控えて様子見姿勢が強まりやすく、リバランス中心のトレードになろう。ナイトセッションでは3万8000円を上回って推移していたこともあり、同水準での底堅さは意識されやすい。一方で、上値は75日移動平均線が位置する3万8620円辺りが心理的な抵抗線となろう。
エヌビディアの決算では慎重派が多く、ある程度のショートが積み上がっているとみられ、東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株にも、足もとでの弱い値動きからはショートが入っているとみられる。そのため、決算を前にいったんポジションをニュートラルに近づける可能性はありそうで、リバランスに伴う需給が下支えになりそうだ。
そのため、オプション権利行使価格の3万8000円から3万8625円のレンジを想定する。為替市場では円相場が1ドル=143円台と円高に振れて推移していることもあり、前日に堅調だったトヨタ自動車 <7203> [東証P]など輸出関連株には、持ち高調整に伴う動きが入りそうである。
26日の米VIX指数は15.43(前日は16.15)に低下した。エヌビディアの決算次第ではあるが、再び15.01辺りで推移する75日線に接近してきたことから、ショートは避けておきたい。また、不安心理が高まるとされる20.00を再び上回ってくるまでは、リスク回避の動きは強まらないだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.28倍に低下した。一時14.22倍まで下げる場面もみられたが、14.21倍辺りで推移する200日線が支持線として意識されていた。本日は輸出関連株が弱含む可能性があり、NTロングに向かいやすいとみておきたい。