日経225先物 38300 +260 (+0.68%
TOPIX先物 2680.5 +22.0 (+0.82%)
日経225先物(9月限)は前日比260円高の3万8300円で取引を終了。寄り付きは3万7900円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8035円)を下回り、売りが先行して始まった。直後に付けた3万7890円を安値にショートカバーとみられる動きとなり、一時プラスに転じる場面もみられたが積極的なロングの動きは限られ、その後は3万7950円〜3万8050円辺りで保ち合いが続いた。ランチタイムでレンジを上放れると、後場の取引開始直後には3万8050円〜3万8150円に切り上がった。終盤にかけてこの水準をさらに上放れる形となり、3万8340円まで上げ幅を広げる場面もみられた。
日経225先物は前場こそ3万8000円を挟んで狭いレンジでの推移となったが、底堅さが意識されていた。エヌビディア<NVDA>の決算を控えた米国でのハイテク株安の流れを受け、東京市場でも東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]の下げが日経平均株価の重荷となっていた。一方で、為替市場ではドル・円が1ドル=144円台後半と円高が一服し、トヨタ自動車 <7203> [東証P]など輸出関連株が買い戻されており、相場を支えている。後場に入ってさらに円相場が円安に振れるなかで、インデックス買いが断続的に入り、指数を押し上げる形となった。
また、東証プライムの売買高は連日で13億株台にとどまっており、薄商いのなかでよりインデックス買いのインパクトが目立った。月内受け渡し最終日であることから、ファンドの買いも入ったと考えられる。日経225先物はオプション権利行使価格の3万8000円〜3万8500円のレンジが意識されるなか、75日移動平均線が位置する3万8630円辺りを捉えてくるかが注目される。エヌビディアの決算を前にロングは強まりにくいだろうが、心理的な抵抗線を突破してくると、ショートカバーが強まる可能性がある。また、買い遅れているファンドの資金流入に対して思惑も高まりそうだ。
ナイトセッションの時間帯で、円相場は1ドル=145円台を回復してきた。また、グローベックスの主要な株価指数先物は小幅ながらプラス圏で推移している。米ハイテク株の買い戻しが強まるようだと、ナイトセッションで75日線突破の可能性もありそうだ。基本的にはエヌビディアの決算待ちではあるが、決算に対する慎重姿勢が強まっていたことからショートが積み上がっており、リバランスに伴うカバーは入りやすいだろう。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.28倍に低下した。ただし、一時14.22倍まで下げる場面もみられたが、14.21倍辺りで推移する200日線が支持線として意識されている。同線に接近する局面ではリバランス狙いのNTロングに向かわせやすい状況だった。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万1105枚、ソシエテジェネラル証券が5286枚、サスケハナ・ホンコンが3398枚、JPモルガン証券が2025枚、SBI証券が1888枚、バークレイズ証券が994枚、auカブコム証券が868枚、野村証券が787枚、みずほ証券が727枚、ドイツ証券が681枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万6250枚、ソシエテジェネラル証券が1万0213枚、JPモルガン証券が3649枚、サスケハナ・ホンコンが2726枚、モルガンMUFG証券が2285枚、バークレイズ証券が2236枚、ゴールドマン証券が2208枚、シティグループ証券が2010枚、ビーオブエー証券が1328枚、みずほ証券が1225枚だった。