株価指数先物【昼】 スキャルピング中心で為替連動の動き

日経225先物は11時30分時点、前日比120円安の3万8110円(-0.31%)前後で推移。寄り付きは3万8130円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8050円)にサヤ寄せする形から、やや売りが先行して始まった。朝方は為替市場で円相場が1ドル=146円台前半と、若干円安に振れて推移していたこともあり、現物の寄り付き直後には3万8360円まで買われる場面がみられた。ただし、日本銀行の植田和男総裁が、衆参両院の閉会中審査に臨むなか、発言内容が報じられると、1ドル=145円台の円高に振れたことで、買い一巡後はロング解消に向かわせる形となった。終盤に3万8040円まで下げる場面もあったが、節目の3万8000円接近では底堅さが意識されており、前引けにかけて下げ幅を縮めてきている。

日経225先物はスキャルピング中心のトレードとみられ、為替にらみの展開になっている。終盤にかけて弱含みとなったが、節目の3万8000円を割り込まなかったことから、ショートは仕掛けづらく、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。後場も膠着感が強まると考えられるが、下値の堅さが意識されてくるようだと、引けにかけてはショートカバーが入りやすくなるとみておきたい。

NT倍率は先物中心限月で14.28倍と横ばいだった。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが日経平均型の重荷となっているが、大きくNTショートに傾く動きはみられていない。14.19倍に位置する200日移動平均線を上回っての推移が続いていることから、押し目ではNTロングに振れやすくなるだろう。