<マ-ケット日報> 2024年8月22日

22日の市場は日経平均が反発。終値は前日比259円高の3万8211円で2日ぶりに3万8000円の大台を回復してきた。前日の米株高を好感して朝からじわじわと買われる展開。円相場も1ドル=145円台で上昇が止まっておりマイナス視されることはなかった。米国の9月利下げがほぼ確実視される状況で株式を売る動きはリスクが高い。小口の買いでも大台をキープできるだけの状況となっている。中頃には一時ダレる場面があったが終盤にかけて基調を立て直している。

昨日の米国市場は利下げ観測が支えとなってダウ平均は小反発した。この日は米雇用統計の年次改定で過去1年間の雇用者数を下方修正。さらに、7月のFOMC議事要旨では大半の参加者が9月に利下げを行うのが適切と考えており、市場は改めて9月の利下げを織り込む強気の展開となった。ただ、23日のジャクソンホール会議におけるFRB議長の講演内容を確認したいとのムードもあり、ダウ平均の上げ幅は比較的限定されてしまった。

さて、東京市場は日経平均の3万8000円前後の攻防が続くが、下値にしっかりと押し目買いが入ってきており直近高値をクリアする強さを見せている。出来高が減って勢いはなくなったが、売り物も少なくなってるため大台を維持できるようになっている。近いうちに上値にある75日移動平均線(3万8640円)辺りまで切り上げてきそうな雰囲気だ。(ストック・データバンク 編集部)