20日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比674円高の3万8062円で、1日にして3万8000円の大台を回復した。前日の米国株が力強く続伸した流れに乗って開始から400円を超える上げでスタート。その後も押し目買い意欲の強さからじわじわと水準を切り上げ一時は直近高値を更新した。為替が円安に転じたことも追い風となり指数ではトピックスより輸出株や値ガサ株の比重の高い日経平均の上げが目立っている。目先は75日線(3万8652円)が目標だ。
昨日の米国市場は米景気の底堅さを買う動きが続きダウ平均は5日続伸。7月17日以来の水準まで回復してきた。今月には一時は米景気後退を織り込むような急落を演じたが、それが回避されそうな見通しとなり、相場は全値戻しを目指すかのような展開となっている。この日はゴールドマンサックスが1年以内に米景気が後退する確率を25%から20%に引き下げたことも好感された。長期金利も引き続き落ち着いておりナスダック指数は8連騰を記録している。
さて、東京市場は米株高、円安という良好な外部環境によって大きく盛り返す動き。日経平均は戻り待ちの売り物をこなし、昨日の下げ幅と同じ上げ幅で3万8000円の大台を取り返している。好調さを取り戻した米国株の影響で外国人による先物買いも活発化。リスクオンのムードも漂い始めている。9月に予定されている米国の利下げまで買い方有利の相場が続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)