日経225先物 37800 +630 (+1.69%)
TOPIX先物 2666.0 +38.0 (+1.44%)
シカゴ日経平均先物 37820 +650
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
19日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米経済の大幅な悪化懸念が後退するなか、ゴールドマン・サックスは、米経済が今後1年以内に景気後退に陥る確率を25%から20%に引き下げた。また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が9月の利下げを支持する考えを示したと伝わったことが材料視された。
経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で23日に予定されるパウエルFRB議長の講演を控え、様子見姿勢も強かったが、インテル<INTC>やマクドナルド<MCD>が3%を超す上昇でNYダウを牽引した。また、エヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイセス<AMD>など半導体株も買われ、ナスダック指数は8日続伸。S&P500業種別指数はすべで上昇し、半導体・同製造装置、自動車・同部品、メディア、消費者サービス、耐久消費財・アパレルの強さが目立った。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比650円高の3万7820円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比130円高の3万7300円で始まり、直後に付けた3万7230円を安値にロング優勢となり、米国市場の取引開始時には3万7500円を回復。その後も強い基調を継続し、終盤にかけて3万7870円まで買われる場面もみられ、3万7800円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まりそうだ。米国市場の取引開始時に25日移動平均線(3万7560円)を上回っており、同線が支持線として意識されてくることになりそうだ。昨日は午後に入り円高を嫌気する形で25日線を割り込んでいたが、早い段階での同線回復によってショートを仕掛けにくくさせよう。
そのため、オプション権利行使価格の3万7500円から3万8125円のレンジを想定する。25日線での底堅さは意識されるが、節目の3万8000円接近では強弱感が対立する可能性がある。まずは16日に付けた3万8140円をクリアしてくるのを見極めたい。同水準を上回ってくる局面では、75日線が位置する3万8620円を意識したロングが強まりそうである。膠着感が強まる局面では、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
19日のVIX指数は14.65(前日は14.80)に低下した。75日線(14.76)を下回ってきており、200日線(14.27)に接近してきた。同線を割り込んでくると、7月19日に付けた10.62が意識されてくるため、軟化する場面でもショートに傾けるポジションは避けたい。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.14倍に低下した。前場は14.19倍で推移している200日線を挟んだ14.17倍〜14.22倍辺りの狭いレンジでの動きとなった。後場は指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を押し下げるなか、一時14.12倍まで下げる場面もみられたが、足もとでの14.00倍〜14.20倍辺りの直近のレンジ内での動きだった。本日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引することで、ややNTロングに振れやすい場面がありそうだが、トレンドは出にくいだろう。