日経225先物 37170 -920 (-2.41%)
TOPIX先物 2628.0 -55.0 (-2.04%)
日経225先物(9月限)は前日比920円安の3万7170円で取引を終了。寄り付きは3万7720円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万7650円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。ただし、現物の寄り付き直後に付けた3万7650円を安値に押し目狙いのロングが入り、前場中盤にかけて3万8110円まで買われ、プラスに転じる場面もみられた。買い一巡後は再び3万7840円辺りまで売られたものの下値は堅く、前場終盤にかけては3万8000円を挟んでの推移となった。
ただし、ランチタイムの時間帯から為替市場で円高基調が強まるなか、3万7850円辺りでの推移となり、現物の後場取引開始直後には寄り付き水準を下回った。さらに円相場が1ドル=145円台と円高に振れたことが重荷となり、インデックスに絡んだ売りが断続的に入った。引けにかけて16日の取引終了後のナイトセッションで付けた安値(3万7290円)を割り込むなど下落幅を広げ、本日の安値で取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で始まったが、売り一巡後は25日移動平均線(3万7730円)を上回り、前場の段階では同線が支持線として意識されていた。積極的な上値追いのロングは限られたものの、ショートも仕掛けづらくさせていたようだ。ただし、ランチタイム辺りから円相場が円高に振れたことで、後場はインデックス売りが指数を押し下げる形となった。
指数インパクトの大きいソフトバンクグループ <9984> [東証P]が後場に入り軟化し、中盤には下げに転じていた。東京エレクトロン <8035> [東証P]も後場に入り一段安となっており、下落率は3%を超えた。この影響により、日経225先物は200日線が位置する3万6890円に接近する動きとなった。25日線を中心に200日線と75日線とのレンジが意識されるなか、後場は200日線と25日線での値動きだった。
為替の円高については、衆議院の財務金融委員会が23日に閉会中審査を開催し、参考人として日銀の植田和男総裁が出席する予定であり、タカ派発言が警戒されているとの見方が聞かれた。米国ではジャクソンホール会議で23日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演を行う予定であるため、いったん持ち高調整の売りが入ると、下へのバイアスが強まりやすいだろう。なお、日経225先物の200日線は緩やかながら上向きで推移する一方で、25日線は下向きである。ナイトセッションでは3万6920円から3万4540円とレンジが縮まってきている。
NT倍率は先物中心限月で14.14倍に低下した。前場は14.19倍で推移している200日線を挟んだ14.17倍〜14.22倍辺りの狭いレンジでの動きとなった。後場は指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を押し下げるなか、一時14.12倍まで下げる場面もみられた。引き続き、14.00倍〜14.20倍辺りの直近のレンジ内での動きであり、トレンドは出にくいだろう。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5379枚、ソシエテジェネラル証券が1万1318枚、サスケハナ・ホンコンが4862枚、JPモルガン証券が3506枚、野村証券が3014枚、SBI証券が2964枚、バークレイズ証券が2439枚、みずほ証券が1495枚、ゴールドマン証券が1441枚、ビーオブエー証券が1236枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万7210枚、ソシエテジェネラル証券が1万9856枚、バークレイズ証券が3929枚、JPモルガン証券が3849枚、みずほ証券が3585枚、サスケハナ・ホンコンが3442枚、モルガンMUFG証券が3351枚、ビーオブエー証券が2846枚、ゴールドマン証券が2221枚、シティグループ証券が1220枚だった。