<マ-ケット日報> 2024年8月16日

16日の市場は日経平均が大幅に5日続伸。終値は前日比1336円高の3万8062円で今月1日以来の水準まで回復してきた。前日の米国株が大きく上げた流れに乗って取引序盤から1000円を超える上げ幅を示現。米ハイテク株高、米景気の底堅さ、そして1ドル=149円台に入った急速な円安が買い材料となって、日経平均は窓空けで200日移動平均線(3万7020円)を明確にクリアした。トピックスも同様で市場は底打ちして約2週間ぶりに長期トレンドを回復した。

昨日の米国市場は消費関連指標の強さを好感してダウ平均は大幅に3日続伸。先月31日以来の水準まで回復した。この日発表された7月の小売売上高が事前予想を上回った。さらに小売大手ウォルマートの決算が予想に反して好調だったことも個人消費の強さを裏付けるものとなった。最近の株安は米景気の後退懸念であったためこれが払拭される内容に。長期金利は若干上昇したが、市場はそれでも9月の利下げを既定路線と見ておりナスダック指数も6連騰と好調を維持している。

さて、東京市場は米株高、円安という外部環境の改善に引っ張られてみるみる水準を回復。日経平均は3万8000円という次なる上値目標ゾーンに達している。この辺りから上はテクニカル的に数多くの抵抗ポイントが集中しており一筋縄では行かないだろうが、日銀の追加利上げと米景気後退という2大悪材料が消えつつある状況なら、75日移動平均線(3万8668円)を捉えることもできよう。(ストック・データバンク 編集部)