・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:504万9000円、上限募集額:5009万4000円 |
・ | 2回目(1回目は1168万2000円調達) |
・ | 株主優待あり:ボディコーティング無料、レース無料観戦チケットなど |
・ | みなし時価総額:4億5168万2000円 |
・ | 類似上場企業:ICDAホールディングス <3184> [東証S]、サンオータス <7623> [東証S]、ケーユーホールディングス <9856> [東証S]、トラスト <3347> [東証S]、アップガレージグループ <7134> [東証S] |
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
M&A、FC展開で業界No.1の地位へ
Y’z OneはBMWを専門にカスタムカーの販売を展開しています。また、整備やチューニングサービス、レンタカー事業など周辺領域の事業を手掛けるほか、2020年にBMWレーシングチーム「YZ RACING」を結成し、国内・国際レースへ参戦、多くの優勝を果たしています。
認知度や顧客満足度が年々上昇し、売上高は今期を含めて4期連続で10億円を突破する見込みで、2023年は計画比2000万円増の16.2億円超を達成。同社代表の経験を生かした高いホスピタリティとブランディング力による経営手腕が要因だとしています。
今後はM&AやFC(フランチャイズ)による多店舗展開での事業拡大を計画しており、業界No.1の地位獲得を目指しています。
「昨今、何かと注目される中古車業界ですが、長年培ってきた経営力を生かし、業界に風穴を開ける勢いで事業を展開していきたいと考えています」(同社)
同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。
【成長のための課題】
・他の高級車ブランドとの競争が激しく、市場シェアの拡大が難しい
・高級車は購入できる顧客層が限られている
・高級車ブランドとして、顧客サービスの質を常に高い水準に保つ必要がある
【解決方法】
・差別化戦略の強化を図る(BMWの特徴や強みを前面に押し出した独自の技術やデザイン、サービス等)
・若年層など新しい顧客層をターゲットにしたマーケティング戦略を展開
・ショールームや試乗体験を通じて、BMWのブランド価値を体感してもらう。オンラインでもバーチャルショールームやオンライン試乗などの導入を検討中
前回からの進捗
(出典:FUNDINNO)
2023年9月期の売上高は約16.2億円と3期連続で10億円超えを達成、これは計画値を約2000万円上回るもので、黒字を継続しています。主な要因として以下を挙げています。
・車両販売売上が前々期比約40%伸びた
・レンタカー事業が総売上の約5%まで成長した
・各事業部間の連携が進み、効率的に事業を進める体制を構築できた
「上場に向けた準備としても、マーケティングやサービスフロント担当の採用等人材環境の構築を着実に進めていく計画です」(同社)
運営するレーシングチーム「YZ RACING」は2023年、「Fanatec GT World Challenge Asia」でGT4アジアチャンピオンとなるなど複数タイトルを獲得。今年も同タイトルのJapan Cupに参戦し、性能調整等のハンディキャップがかかる中、シーズン戦優勝の可能性を残しており、勝利を目指しています。
「2025年には国内最高峰のレースにも参戦予定で、弊社の魅力を日本中にアピールしていく計画です」(同社)
「自分好みの1台」を求めるユーザー動向
同社によると、近年、ユーザーの好みに合わせて改造した「自分好みの1台」を求める動きが広がっており、カスタムカーの祭典「東京オートサロン」は自動車ファン以外も魅了するイベントとして、2024年は378社が出展、前年比約5万人増の約23万人が来場したそうです。
同社は、中古車業界の適正化や車の魅力発信のためにさまざまな取り組みを行っており、フルカスタムカー販売のほか、レーシングチーム運営、レンタカー事業など事業の多角化を進めています。
中古車業界を巡る問題が注目された2023年以降も高い顧客満足度を維持しているといい、「今後も各事業の強化とさらなる多角化を通じて、業界のトップリーダーを目指していきたいと考えています」(同社)。
市場の魅力・事業内容・特徴・ビジネスモデル
(出典:FUNDINNO)
同社によると、中古車販売数は1995年に新車を上回り、現在もそのトレンドが継続。また、中古車の販売価格についても、業界に問題が起こった2023年に下落したものの、長期的には、上昇傾向にあるそうです。
【背景①】新車離れ
・新車価格の大幅な高騰
・部材不足等による納期の長期化
【背景②】中古車人気
・オプション等が付いた高品質な車両が、新車より手頃な価格
・納期を待たず、すぐに車両を手に入れることができる
また、近年、カスタムカーの海外需要が伸びている事例が多く見られるそうです。
・アジア圏でのカスタムカー、パーツ人気の高まりを受け、2023年に東京オートサロンがマレーシアで初開催。人気化し、2024年も開催予定
・チューニングパーツメーカーH社がASEAN地域での需要の高まりから、タイに工場を設置。2022年に工場を拡張し、海外展開を強化する
「弊社も海外のレースなどへ伺った際、現地の方から問い合わせを頂くことが増えており、海外からの需要の高まりを感じています。まずは国内市場の獲得に注力していますが、今後は『世界一のBMW専門店』の地位獲得を目指し、海外展開を計画しています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
同社は世界的に人気の高いBMWの専門店として、「世界でただ1台」と呼べるようなカスタムカーを提供しています。
BMWに特化しているため、同メーカーの車種に関する情報や知見、ノウハウが一般の輸入車販売店よりも専門的であり、また、レースで培った目利き力を生かしたカスタムパーツの知見も有するため、車両を適正価格で販売して利益を確保できているそうです。
整備・メンテナンス面では、自社の認証整備工場で、BMW認定ディーラーにしかない特殊な整備装置も活用した確実かつ、安心・安全なメンテナンス作業を実施。オートディテーリング専門の職人による、車両のコンディションに合わせた研磨やコーティング等を行うことが可能だといいます。
「中古車の取り扱いには、車体の状態の査定など緻密な検査が必要になりますが、弊社では自社の査定に加え、第三者機関による車体の鑑定書を全車種に必ず添付しています。第三者の評価も加えることでトレーサビリティの公正さを保っていると自負しています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
3期連続で売上10億円超を達成した要因として、同社は、片野田洋介代表の経営手腕やホスピタリティなどが大きく寄与したと考えています。
①顧客への徹底したサポート
事故対応や納車など基本的な対応も片野田氏が行うことがある。顧客を第一に考え、行動を起こすことで、顧客満足度の向上につなげたいという思いがあり、それがリピーターの獲得や継続的な利益につながっている。
②強い企業作り
従業員のメンタルヘルス管理システムや在庫管理の効率化を図るITシステムを導入するなど、従業員が働きやすい環境を作っており、強い会社・組織につながっている。
③経営改善へのコミットメント
車の個人所有率は下がる傾向にあるため、法人顧客の獲得にも注力している。そのために、BMWのほか国産車両も取り扱うことで、複数の成約につながっている。メンテナンスや乗り換え時もさまざまな要望に対応しており、継続的な売上につなげている。
また、従業員に販売促進のためのキャンペーンなどを考えてもらうことで、会社全体で数字に対する意識を向上させている。
④高いブランド力
片野田氏の計画や考えを従業員に周知できる体制があり、従業員一人一人がブランド意識を持って行動しているため、会社全体でサービス品質や経営力を高めている。
(出典:FUNDINNO)
同社の事業の柱はカスタムした車両の販売による売上で、現在、売上の80%以上を車両販売事業が占めています。
「高級な輸入車を購入するのは一部の限られた富裕層だけと考えられがちですが、実際には弊社ユーザーの7割以上は弊社独自のカスタム車両を見て、初めてBMWを購入いただく一般の方々です。200万円台のエントリーモデルから、1000万円超のハイエンドの車両まで、専門店の強みを生かした品揃えでニーズにお応えしています」(同社)
また、片野田氏は車両のオークション会場の執行役員も兼務しているため、同業者との深い関係性を有し、市場全体を盛り上げるべく、さまざまな企画も実施しています。
今後の成長に向けて
(1)2028年よりIPO準備開始
(出典:FUNDINNO)
(2)短期計画
前年までは中古車買取による車両販売を実施していましたが、競合他社も多く、実際の利益率を下げる要因となっていたため、今期からは業務改善の一環として、品質の高いものだけを買取・販売しています。
これにより、今期の売上高は約14.1億円と一時的に下がる計画ですが、事業全体の粗利率は約21.8%まで上昇、来期は売上19億円突破を目指しています。
「今後も利益率と経営効率の改善を図りながら、販売数や売上拡大を目指します。そして、品質保証を確実にできる車両を専門性を持って販売することで、市場に存在価値を見いだしていきたいと考えています」(同社)
現在、フランチャイズ展開の準備を開始し、すでに1社がフランチャイジーとして新たな販売チャネルを開拓しており、FC加盟の問い合わせは増加傾向にあるそうです。
また、直営のショールームを開設し、在庫の保有台数を伸ばしていくことで売上向上を図るといい、現在、中古車ディーラーのM&Aの交渉を進めています。
(3)中長期計画
現在、FC加盟に関する相談は関西が多いものの、今後はFC加盟店を全国的に増やして商圏の拡大を目指しています。それとともに、関東などにも整備工場を増設し、流通ルートの強化を図りたい考えです。
「現状では国内需要の開拓を優先していますが、為替動向を観察しながら海外展開の可能性も視野に入れています。レース活動を通じて、海外のショップとの接点も生まれ始めており、日本でカスタマイズされた車への需要は高まると予測しています」(同社)
(4)2032年に年間車両販売台数780台を計画
(出典:FUNDINNO)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ICDAホールディングス <3184> [東証S]
・サンオータス <7623> [東証S]
・ケーユーホールディングス <9856> [東証S]
・トラスト <3347> [東証S]
・アップガレージグループ <7134> [東証S]
株主優待
【基準日】
毎年12月末日
【優待内容】
・1〜27株保有
(1)車両購入時に特典として、ボディコーティングを無料で提供する。
(2)同社が出場するレースの無料観戦チケットを1枚提供する。
・28〜45株保有
(1)車両購入時に特典として、ボディコーティングを無料で提供する。
(2)レンタカーを半額で利用できる。
(3)同社が出場するレースの無料観戦チケットを2枚提供する。
・46株以上保有
(1)車両購入時に特典として、ボディコーティングを無料で提供する。
(2)レンタカーを半額で利用できる。
(3)同社が運営するチームのレースに1シーズン、応援メンバーとして参加できる(観戦だけでなく、実際にピットの中に入り、チームメンバーとして一緒に応援できる)。
※ボディコーティングは1人1台まで。
※レンタカーは1人10回までの利用。
※レース参加は1シーズンのみ。
【申し込み方法】
優待基準日経過後、同社へ直接、株主優待を利用する旨を連絡する。
【注意事項】
・1人、1度限りの利用。株主本人以外は利用できない。
・優待内容は変更になる場合がある。
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社Y’z One
兵庫県西宮市上大市四丁目15番1号
資本金:55,841,000円(2024年5月17日現在)
発行済株式総数:41,062株(同)
発行可能株式総数:1,000,000株
設立日:2012年2月2日
決算日:9月30日
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 片野田洋介
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 4,554株
■募集株式の払込金額
1株あたり 11,000円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額504万円を以下の目的に充てる予定。
車両仕入代 421万円
手数料 83万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額4,504万円(目標募集額504万円と上限募集額5,009万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
車両仕入代 3,761万円
手数料 743万円
■投資金額のコース及び株数
99,000円コース(9株)
198,000円コース(18株)
297,000円コース(27株)
396,000円コース(36株)
495,000円コース(45株)
990,000円コース(90株)
1,980,000円コース(180株)
2,970,000円コース(270株)
3,960,000円コース(360株)
4,950,000円コース(450株)
9,900,000円コース(900株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、495,000円コース(45株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,900,000円コース(900株)を上限とする。
■申込期間
2024年8月17日〜8月23日
■目標募集額
5,049,000円(上限募集額 50,094,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は39,996,000円とする。
■払込期日
2024年9月17日
■連絡先
株式会社Y’z One
電話番号:0798-57-2221
メールアドレス:chi73.yzone@gmail.com
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
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