7月の米鉱工業生産、1月以来の大幅マイナス ハリケーン「ベリル」の影響

*米鉱工業生産指数(7月)22:15
結果 -0.6%
予想 -0.3% 前回 0.6%(前月比)

*設備稼働率
結果 77.8%
予想 78.6% 前回 78.4%(78.8%から修正)

FRBがこの日発表した7月の米鉱工業生産指数は前月比0.6%の低下と、1月以来の大幅なマイナスとなった。 ハリケーン「ベリル」の影響でメキシコ湾岸での製油活動が抑制された。鉱業の生産指数は前月比横ばい。公益事業は3.7%低下した。7月初旬にベリルがテキサス州東部を襲い、それに伴う大規模な停電により製造業の生産が影響を受けた。

FRBは、ハリケーンで施設が閉鎖され、天然ガス掘削の生産が減少したと説明。ベリルは全体の製造業生産を0.3%押し下げたと見積もられている。一方、自動車が7.8%低下し、製造業の生産を0.6%抑制した。自動車を除く製造業生産は0.3%上昇した。エネルギーと化学製品の生産はいずれも1.1%低下。企業設備の生産は2カ月連続でマイナスとなった。

米鉱工業生産の4分の3を占める製造業は、FRBが金利を長期に渡り高水準で維持する中で、厳しい状況が続いてきた。製造業の設備稼働率は77.2%と前月の77.5%から低下した。