<マ-ケット日報> 2024年8月15日

15日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比284円高の3万6726円で今月1日以来の水準まで回復した。前日の米株高の流れを受けてこの日も序盤から買いが先行した。取引時間中もじわじわと買いが入り中頃には400円を超える上げとなるなど安定感ある上昇となっている。寄り前に発表した4-6月期のGDP速報値は年率換算では3.1%成長と事前予想を上回り、株式市場の支えとなっている。

昨日の米国市場はインフレの鈍化を好感してダウ平均は続伸。約2週間ぶりに4万ドルの大台へ乗せてきた。この日発表された7月の消費者物価指数の伸び率が事前予想を下回ったうえ21年3月以来の低さとなった。これで9月の利下げがほぼ確実視され市場は幅広く買い注文を集めた。特に景気敏感株が買われたことで指数ではダウ平均の上げが目立つ結果となっている。ハイテク株の多いナスダック指数は小幅ながらも5連騰達成へ。

さて、東京市場は過度に売り過ぎた分を取り戻す動きが続いている。懸念された米国景気はソフトランディングの可能性に分があり、日銀も市場を気にして追加利上げができなくなった。月初に売り込んだ材料が消えつつあり買い方には安心感が芽生えている。うまくすれば日経平均は今月中に3万8000円手前くらいまでは戻せるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)