日経225先物 36410 +190 (+0.52%)
TOPIX先物 2568.0 +14.0 (+0.54%)
シカゴ日経平均先物 36415 +195
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
13日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。7月の米卸売物価指数(PPI)が前月比0.1%上昇となり、市場予想を下回った。食品とエネルギーを除いたコアPPIも市場予想以下であり、9月に利下げを行うとの観測が高まった。PPIを受けて米長期金利は3.8%台に低下し、アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>など大型テック株が買われた。
また、エヌビディア<NVDA>が6%を超える上昇で心理的な抵抗線の75日移動平均線を突破するなど、半導体株の上げが目立ち、ナスダック指数は4日続伸。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、自動車・同部品、消費者サービス、耐久消費財・アパレル、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、エネルギー、食品・生活必需品小売の2セクターが下落した。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比195円高の3万6415円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比40円高の3万6260円で始まり、その後は利益確定に伴うロングの解消が優勢となり、3万5850円まで売られた。ただし、52週線水準で底堅さがみられると、売り一巡後はロング優勢となり、米国市場の取引開始時にはプラスに転じた。買い一巡後は3万6200円〜3万6370円円辺りで保ち合いを継続。終盤にかけてレンジを上放れ、一時3万6460円まで買われ、3万6410円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まりそうだ。13日の米国市場はPPIの結果を受けた利下げ期待により、ハイテク株主導の上昇となった。エヌビディアが連日の大幅高でチャート上の抵抗線を突破したことはセンチメントの改善につながる。東京市場でも指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうだ。
また、日経225先物はナイトセッションで3万5850円まで下げる場面もみられたが、同水準で推移している52週線が支持線として機能する形だった。同線を支持線としたリバウンドが意識されるなか、週足のボリンジャーバンドの-1σが位置する3万6700円のほか、200日線水準の3万6800円が目先的なターゲットとなる。これらを捉えてくるようだと、ショートカバーを強めてくる可能性が高まりそうだ。
買い一巡後は7月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとするムードが強まる可能性はあるものの、PPI同様の反応をみせてくる可能性があることから、戻り待ち狙いのショートは仕掛けにくいだろう。世界株安からの急ピッチのリバウンドでヘッジ対応のカバーも強まりやすい状況にあるなか、レバレッジ型ETFの調整に伴う買いも意識されやすく、押し目待ち狙いのロング対応に向かいそうだ。
レンジとしてはオプション権利行使価格の3万5875円から3万6875円を想定する。週足の-1σ、200日線をクリアしてくると、25日線の3万8260円、13週線の3万8450円が射程に入ってくる可能性がある。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.18倍に上昇した。25日線が位置する14.12倍と200日線の14.19倍辺りでの推移だった。本日は値がさハイテク株が日経平均型を牽引する展開が見込まれ、ややNTロングを意識したスプレッド狙いのトレードが入りやすいところであろう。
なお、VIX指数は18.12(前日は20.71)に低下した。8月1日以来の20.00を下回って終えており、18.55辺りで推移していた25日線を割り込んできた。投資家の不安感を示すとされる20.00を下回ってきたことで、リスク選好が強まりやすい。