日経225先物 36220 +1170 (+3.33%)
TOPIX先物 2554.0 +78.0 (+3.15%)
日経225先物(9月限)は前日比1170円高の3万6220円で取引を終了。寄り付きは3万5580円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万5545円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。寄り付き直後に付けた3万5420円を安値にロング優勢の動きが強まるなか、前場中盤にかけて3万6020円と節目の3万6000円を回復した。その後は目先的な達成感からの利益確定に伴うロング解消の動きのほか、戻り待ち狙いのショートも入りやすい水準となり、前引けにかけて3万5720円まで上げ幅を縮めた。
ただし、ランチタイムでは心理的な抵抗線として意識される52週移動平均線(3万5860円)水準での攻防をみせるなか、後場の取引開始直後には同線を再び上放れ、前場中盤につけた高値を突破。終盤にかけては3万6000円を上回って推移し、3万6220円と本日の高値で取引を終えた。
日経225先物はエヌビディア<NVDA>など米半導体株が買われた流れを引き継ぐ形となった。指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]のほか、ファーストリテイリング <9983> [東証P]が日経平均型を牽引している。前場中盤にかけて節目の3万6000円を回復したことで、短期的には達成感が意識されたが、ランチタイムで52週線水準を再び上回ってきたことで、短期のショートカバーに向かわせたようだ。
また、レバレッジ型ETFの調整に伴う買いが観測されるなか、大引けにかけて上げ幅を広げる形となった。なお、日経225先物は52週線を上回ってきたことから、今後は同線が支持線として機能するかを見極めながらのロング対応になる。週足のボリンジャーバンドの-1σが3万6670円辺りで推移しており、次のターゲットとして意識されそうである。
そのため、52週線を支持線としたオプション権利行使価格3万5875円から3万6750円辺りでのレンジを想定する。52週線をキープできないと、7月の米消費者物価指数(CPI)の発表に向けて様子見姿勢が強まりやすいだろう。一方で、52週線が支持線として機能するようだと、押し目待ち狙いのロングが入りやすくなりそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.18倍に上昇した。25日線が位置する14.12倍と200日線の14.19倍辺りでの推移だった。値がさハイテク株が日経平均型を牽引する一方で、為替市場ではドル円が1ドル=147円台後半で推移しており、輸出関連株への物色に向かわせたほか、中東の地政学リスクに対する警戒から資源株の一角に資金が向かう流れもみられていた。明確なトレンドが出てくるまでは、NTスプレッドを狙ったトレードは限られそうだ。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万2647枚、ソシエテジェネラル証券が1万6464枚、SBI証券が4842枚、野村証券が2879枚、サスケハナ・ホンコンが2642枚、バークレイズ証券が2619枚、モルガンMUFG証券が2035枚、JPモルガン証券が1970枚、日産証券が1005枚、ゴールドマン証券が998枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万6440枚、ソシエテジェネラル証券が1万8362枚、JPモルガン証券が4967枚、バークレイズ証券が4809枚、モルガンMUFG証券が3838枚、ビーオブエー証券が3318枚、ゴールドマン証券が2948枚、サスケハナ・ホンコンが2914枚、BNPパリバ証券が1963枚、みずほ証券が1486枚だった。