連休明けの市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比1207円高の3万6232円だった。日本の休み期間中の米ハイテク株が底堅く推移したため開始から500円近い上げでスタート。今回の波乱相場における売り物はほぼ出尽くしており、その後は3万6000円台までほぼ抵抗なく戻してきた。円相場も1ドル=147円台と安定しており為替絡みの売り物も終わった模様。個別では決算発表を手掛かりに好業績銘柄への買いが活発化し相場はもう少し戻りを試しそうな雰囲気だ。
昨日の米国市場は中東の地政学リスクが意識されダウ平均は3日ぶりに反落した。イランが今週中にもイスラエルへ報復攻撃をするとの観測が高まっておりこの日は目先筋の手じまい売りが優勢となった。今週は13日に7月の卸売物価指数、14日に7月の消費者物価指数の発表が控えていることも見送り要因のひとつとなったようだ。一方、円キャリートレードの巻き戻しが一巡したことで下振れリスクは後退。ナスダック指数とS&P500種指数は小幅ながらも続伸している。
さて、東京市場は日経平均が大きく上げて3万6000円の大台へ乗せる強い展開となっている。四半期決算の発表がほぼ一巡。事前予想より内容の良い銘柄が多かったことも買い安心感につながっている。日経平均は5日に空けた窓上限(3万5880円)を完全に埋めて最初の戻りのメドを達成。次は200日移動平均線(3万6932円)がターゲットになるだろう。(ストック・データバンク 編集部)