株価指数先物【昼】 3万6000円回復で短期的に達成感

日経225先物は11時30分時点、前日比720円高の3万5770円(+2.05%)前後で推移。寄り付きは3万5580円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万5545円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。直後に付けた3万5420円を安値にロング優勢の動きが強まるなか、中盤にかけて一時3万6020円と節目の3万6000円を回復する場面もみられた。買い一巡後は利益確定に伴うロング解消の動きから上げ幅を縮め、心理的な抵抗線として意識される52週移動平均線(3万5860円)水準での攻防をみせている。

日経225先物はエヌビディア<NVDA>など米半導体株が買われた流れを引き継ぐ形となった。指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が日経平均型を牽引している。ただし、オーバーナイトのポジションは避けると考えられるほか、節目の3万6000円回復で、短期的には達成感が意識されやすいだろう。そのため、52週線水準での攻防が見込まれ、同線を下回っての推移が続くようだと、ロング解消の動きに向かわせそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.15と横ばいで推移している。朝方に14.20倍を付ける場面もみられたが、中東の地政学リスクへの警戒から、鉱業、非鉄金属、海運セクターなどが強い動きとなり、TOPIX型を押し上げている。14.00倍〜14.20倍の直近のレンジ内での推移となった。