<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2024年8月9日

今週の日経平均終値は3万5025円で、前週末比884円安でした。

今週の日経平均は4週連続で下げたものの、週足は見たこともないような長い下ヒゲ(4000円幅以上)を引いて、週間安値3万1156円が強烈な底値となったことを示唆しています。この安値は短期的にあまりにも行き過ぎといえ、まさにパニックで付けた平時ではあり得ない恐怖の数字です。急激な円高を伴っていたので円キャリートレードが一斉に手じまいをしたことが需給面では大きく影響したのでしょう。ファンダメンタルズからは説明のつかない大変動でした。市場がいったん極端な安値をつけたことで投げるべき向きは概ね投げ切ったでしょう。今後は米景気や日銀の利上げなどファンダメンタルズの変化を見ながらじっくりと水準を探って行く相場になると思います。チャート上ではまず長期トレンドを示す52週移動平均線(3万6000円)を回復できるのかを注視していきたいと思います。(ストック・データバンク 編集部)