7日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比414円高の3万5089円だった。序盤は前日に急反発した反動から日経平均は900円を超える下げとなったが、売り一巡後は米国株が上昇したことなどを材料に徐々に値を持ち直しへ。10時半過ぎには日銀副総裁が「市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と発言したことが好感されて、今度は一転して1200円近い上げ幅を示現した。終盤は持ち高整理の売りが断続的に出て上げ幅を縮小。乱高下はしばらく続きそうだ。
昨日の米国市場は過度な景気不安が後退してダウ平均は4日ぶりに反発した。ダウ平均は前日までの3日間で2100ドルあまりも下げており、新規の悪材料のなかったこの日は値頃感が働いた。ISM非製造業景況感指数が悪くなかったこともプラスに働いた。ただ、米国の恐怖指数と言われるVIX指数がまだ20を上回るなど不安定な状態は続いている。ある程度の下値は見た感はあるが、以前ほどファンダメンタルズに強気になれない、上値の重い相場が続きそうだ。
さて、東京市場は日経平均が本日も続伸したことで一昨日の安値(3万1156円)が当面の底値となった感がある。さすがにファンダメンタルズがそこまで悪化していないのに下げ過ぎで、市場の動揺のピークは過ぎたといえるだろう。ただ、いったん壊れてしまった需給構造は簡単には立て直せず、しばらくは整理相場を続けざるを得ない。ここからは日柄整理の局面へと移行するだろう。(ストック・データバンク 編集部)