【↑】日経平均 大引け| 急反発、先物主導で買い戻され過去最大の上げ幅 (8月6日)

日経平均株価
始値 32077.33
高値 34911.80(10:03)
安値 32077.33(09:00)
大引け 34675.46(前日比 +3217.04 、 +10.23% )

売買高 34億8088万株 (東証プライム概算)
売買代金 7兆7500億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は急反発、過去最大の上げ幅を記録
2.先物主導でヘッジファンド筋の買い戻しが表面化
3.米長期金利下げ止まり、為替も足もと円安方向に
4.財務省、金融庁、日銀の3者会合の報道も買い誘導
5.値上がり銘柄数が96%占め、売買代金も高水準続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比1033ドル安と大幅に3日続落した。米景気の先行き不安を背景にハイテク株を中心に売りが優勢となった。

東京市場では、主力株をはじめ全面的に買い戻される地合いとなり、日経平均株価は3万4000円台後半まで大きく切り返す展開となった。

6日の東京市場は、リスクオフの巻き戻しが一気に進み、日経平均は前日とは打って変わり3200円あまりの上昇で過去最大の上げ幅を記録した。先物主導で海外ヘッジファンドの買い戻しが進み、全体指数を押し上げる格好に。前日の欧米株市場は全面安商状だったが、米国では発表されたISM非製造業景況感指数を受けてリセッション懸念がやや後退、米長期金利が下げ止まった。これを背景にドル・円相場が一時1ドル=146円台まで大きく円安方向に押し戻され、投資家心理の改善につながった。財務省と金融庁、日銀の3者会合が引け後に行われると伝わったことも買い戻しに拍車をかける材料となったようだ。プライム市場の値上がり銘柄数は1600近くに及び全体の96%の銘柄が上昇した。売買代金も前日よりは若干少ないものの、7兆7000億円台と記録的な高水準が続いている。

個別では、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置の主力株が値を飛ばし、売買代金上位の三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が買われ、東京海上ホールディングス<8766>は一時ストップ高となった。トヨタ自動車<7203>が大きく上昇、ソフトバンクグループ<9984>も上げ足の強さも際立った。このほか、ユニチカ<3103>やシグマクシス・ホールディングス<6088>、カカクコム<2371>、日本製鋼所<5631>などストップ銘柄が相次いだ。
半面、群を抜く売買代金をこなした三井住友フィナンシャルグループ<8316>が売りに押され、川崎重工業<7012>も安い。JFEホールディングス<5411>が軟調。味の素<2802>は値下がり率トップに売られ、サイゼリヤ<7581>、イリソ電子工業<6908>なども下値を探る展開だった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約1121円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は味の素 <2802>、ヤマトHD <9064>、アステラス <4503>、SB <9434>、川重 <7012>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約19円。うち14円は味の素1銘柄によるもの。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)その他金融業、(4)保険業、(5)精密機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)銀行業、(2)食料品、(3)医薬品、(4)パルプ・紙、(5)情報・通信業。

■個別材料株

△カカクコム <2371> [東証P]
第1四半期営業利益35%増。
△キッコマン <2801> [東証P]
4-6月期営業利益6割増。
△ユニチカ <3103> [東証P]
4-6月期営業黒字転換と上期上方修正を好感。
△マーチャント <3121> [東証S]
半導体関連企業への投資を開始。
△ジェクシード <3719> [東証S]
24年12月期業績予想を上方修正。
△綜研化学 <4972> [東証S]
第2四半期業績予想を上方修正。
△日製鋼 <5631> [東証P]
4-6月期経常利益37%増。
△ユトリ <5892> [東証G]
「Her lip to」を運営するheart relationを子会社化へ。
△シグマクシス <6088> [東証P]
第1四半期23%営業増益。
△デサント <8114> [東証P]
伊藤忠子会社によるTOB価格にサヤ寄せ。

▼味の素 <2802> [東証P]
4-6月期最終利益12%減。
▼内海造 <7018> [東証S]
4-6月期最終利益88%減。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ユニチカ <3103>、(2)シグマクシス <6088>、(3)カカクコム <2371>、(4)日製鋼 <5631>、(5)シンフォニア <6507>、(6)アズビル <6845>、(7)山一電機 <6941>、(8)UT <2146>、(9)デサント <8114>、(10)キッコマン <2801>。
値下がり率上位10傑は(1)味の素 <2802>、(2)宮越HD <6620>、(3)ミガロHD <5535>、(4)サイゼリヤ <7581>、(5)イリソ電子 <6908>、(6)東京精 <7729>、(7)川重 <7012>、(8)亀田製菓 <2220>、(9)ヤマトHD <9064>、(10)北洋銀 <8524>。

【大引け】

日経平均は前日比3217.04円(10.23%)高の3万4675.46円。TOPIXは前日比207.06(9.30%)高の2434.21。出来高は概算で34億8088万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1575、値下がり銘柄数は64となった。東証グロース250指数は533.79ポイント(48.77ポイント高)。

[2024年8月6日]