6日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前日比3217円高の3万4675円だった。上げ幅は1990年10月2日の2676円高を超えて過去最大に。前日の米国株は急落したが、事前にそこまで織り込んでいた日本市場は買い戻す動きが活発化。直近3日間で7600円以上も下げていた日経平均は真空地帯を走るようにみるみる上げ幅を広げて行った。円相場も1ドル=146円台まで急落し円キャリートレードの逆回転も一巡。市場はいったんは底入れとなった。
昨日の米国市場は米景気の先行き懸念の強まりからダウ平均は大幅に3日続落した。下げ幅は22年9月以来の大きさで、今年6月中旬の水準まで下げてしまった。前週末発表の雇用統計ショックや欧州、アジアの株安が影響してダウ平均の下げ幅は一時1200ドルを超える場面もあった。利下げ期待から景気不安が市場の中心的材料となってしまい嫌でもボラティリティは上昇してしまう。ハイテク株も売られナスダック指数も大きく3日続落した。
さて、東京市場は昨日の過去最大の下げ幅に対し、本日は過去最大の上げ幅で切り返すなど目先の底打ち感を強めている。米国で一部経済指標に明るいものが出たことも極度の景気後退懸念を弱めさせたようである。アジア株も反発に転じており世界同時株安はひとまず一服。日経平均はチャート面から昨日の窓空けに当たる3万5300円〜3万5900円の範囲が目先の戻りのメドとなるだろう。(ストック・データバンク 編集部)