株価指数先物【昼】 自律反発とはいえセンチメント改善

日経225先物は11時30分時点、前日比2940円高の3万4320円(+9.36%)前後で推移。寄り付きは3万3900円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万3190円)を大きく上回って始まった。直後にサーキットブレーカーが発動し波乱の展開が警戒されたが、再開後の3万3170円を安値にロングの動きが強まり、中盤にかけて3万4910円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は寄り付き水準まで軟化する場面もみられたが、終盤にかけて再びリバウンド基調が強まり、3万4400円〜3万4500円辺りでのレンジ推移となった。

寄り付き直後のサーキットブレーカー発動後の3万3170円を安値に強いリバウンドとなり、週足チャートでは下ヒゲの長さが4000円に拡大してきた。楽観視はできないものの、チャート上では目先的にはボトム意識が高まりそうである。また、自律反発とはいえ、東証プライムの騰落銘柄は値上がり数が9割超を占める全面高商状となるなか、センチメントも改善傾向に向かわせそうだ。なお、週足のボリンジャーバンドの-2σが3万4960円辺りで推移しており、同水準では短期筋の利食いが入りやすいだろう。

NT倍率は先物中心限月で14.10倍に低下した。一時13.65倍まで低下し、昨年10月下旬以来の水準まで下げる場面もみられた。荒い値動きではあるが、前日の急伸からの反動といったところであり、その後はこれまでのレンジであった14.00倍辺りでの推移をみせているため、波乱含みの動きは落ち着いてきた形である。