<マ-ケット日報> 2024年8月5日

週明けの市場は日経平均が3日連続で大幅下落。終値は前週末比4451円安の3万1458円だった。一時は3万1156円(4753円安)まで売り込まれるなどパニック商状を呈している。にわかに台頭した米国の景気後退懸念から一段とリスクオフの動きが強まった。円高進行による円キャリートレードの逆回転も「円買い」「株売り」を加速させ市場のボラティリティを高める一因となっている。ただ、短期的にあまりに下げ過ぎておりきっかけ次第で今週は急反発もありそうだ。

前週末の米国市場は雇用統計を嫌気してダウ平均が大幅続落した。この日発表した7月の雇用統計の雇用増が事前予想を下回り過去の分も下方修正された。これを受け米景気が思った以上に減速するとの懸念から全面安に。ダウ平均の下げは一時1000ドル近くにも達した。相場の変動率が上がり恐怖指数とも呼ばれるVIX指数は昨年3月以来の高水準を付けている。長期金利は7カ月ぶり水準まで下がったがナスダック指数は景気不安からダウ平均を大きく上回る下げとなっている。

さて、東京市場は世界同時株安の波に呑まれ本日は暴落商状を呈する展開。ただ、日経平均の3万1000円前後は昨年に半年以上のもみ合いで耐えた強い下値抵抗ゾーン。短期的にはこの辺りでいったん下げ止まる可能性が高そうだ。円相場も年初の高値(140円)に接近しており円高も目先はいい水準に近づいている。あくまでもだが、明日下げたらリバウンド狙いの場となるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)