<マ-ケット日報> 2024年8月2日

2日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比2216円安の3万5909円で1月26日以来の安値となった。下げ幅は今年最大。前日の米株急落や米景気懸念を受けて大きく売りが先行。10時過ぎには下げ幅が2000円超えまで達し、その後も目立った戻りを見せず終盤には一段安となってしまった。日銀の利上げ継続姿勢、円高転換、そして米景気懸念による米株急落とトリプルデメリットが発生し、市場はまさに売りが売りを呼ぶ嵐のような暴落相場となってしまった。

昨日の米国市場は景気指標の軟化を嫌気してダウ平均は3日ぶりに反落した。この日発表された7月のISM製造業景況感指数が事前予想を下回った。さらに、週間の新規失業保険申請件数が事前予想を上回り約1年ぶりの高水準へ。米景気が悪くなっている印象が強まりダウ平均の下げ幅は一時740ドルを超える規模となった。長期金利は4%の大台を割れたが景気懸念の方が勝り、ナスダック指数はダウ平均の倍近くの下落率を演じている。

さて、東京市場は日経平均がまさに底抜けのような状態となり直近4月安値(3万6733円)や200日移動平均線(3万6858円)をあっさり割り込む下降転換に近い下げとなってしまった。本日の窓空けの部分が4〜6月の下値抵抗ゾーンと重なっており、現状は3万8000円台回復すら少し厳しい状況となった感がある。同時にトピックスも200日線を割れており調整は長引きそうな雰囲気だ。(ストック・データバンク 編集部)