株価指数先物【昼】 3万6000円割れが迫り短期的なロングを意識

日経225先物は11時30分時点、前日比1750円安の3万6200円(-4.61%)前後で推移。寄り付きは3万6660円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万6845円)を下回って始まると、直後に付けた3万6670円を高値に下へのバイアスが強まり、中盤にかけて一時3万6110円まで下落幅を広げる場面もみられた。その後は3万6600円近辺まで下げ幅を縮めるものの、終盤にかけては再び日中の安値水準まで下げてきている。

米国では経済指標の発表を受けて労働市場の減速懸念が高まり、米長期金利が約半年ぶりに4%を下回るなか、年内3回の利下げ観測が浮上。日米金利差縮小を見込み円高が進行するなか、東京市場においては日米金利差を狙って積み上がっていたポジションを圧縮する動きが加速しており、先物での先回り的なショートに向かわせているようだ。日経225先物は200日移動平均線水準から始まったが、同線を支持線としたリバウンドとはならなかった。下へのバイアスが強まるなか、13週線(3万5700円)が射程に入ってきている。3万6000円割れが迫る状況で、いったんは短期的なリバウンド狙いのロングは入りやすいだろう。ただし、オーバーウイークのポジションを取りに行く動きは考えづらく、引けにかけての荒い値動きには注意しておきたい。

NT倍率は先物中心限月で14.08倍に上昇した。一時25日、75日線が位置する14.09倍水準を上回り、200日線が位置する14.18倍まで切り上がる場面もみられた。東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]の3社で日経平均株価を600円超押し下げているが、本日も全面安商状のため、若干ながらTOPIX型のマイナスの影響が大きい。