<マ-ケット日報> 2024年8月1日

8月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比975円安の3万8126円だった。昨日は日銀の利上げを織り込み済みとして続伸したが、会合後の会見で日銀総裁が引き続き利上げを行う姿勢をにじませたことで円高・ドル安が進行。一時1ドル=148円台に入ったことで本日は大きく売られる展開となってしまった。前日の米半導体・ハイテク株高も役に立たず、日経平均は4日前の安値(3万7611円)に接近するなど仕切り直しに近い状況となっている。

昨日の米国市場は9月の利下げ期待からダウ平均は続伸した。FRB議長がFOMC後の記者会見で利下げに転じる時期が近づいているとの見方を示した。早ければ9月に利下げする可能性があるとも述べた。市場ではさらに年内に2〜3回の利下げが実施されるとの前のめりな見方まで出てきて、ダウ平均は一時450ドルも上がる場面まであった。長期金利も大きく低下し金利に敏感なハイテク株が大幅上昇。ナスダック指数は2.6%もの上昇率で反発している。

さて、東京市場は突然の円高ショックを受けて日経平均が大幅反落。下げ幅は一時1300円超に達するなど直近3日間の戻りを大きく吐き出してしまっている。トピックスに至っては直近7月26日の安値を割り込むなど影響は大きい。日経平均は再び75日移動平均線(3万9006円)を割り込み再調整を余儀なくされている。もっとも、下値は3万8000円前後で目先は止まりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)