日経225先物は11時30分時点、前日比1160円安の3万8070円(-2.95%)前後で推移。寄り付きは3万8730円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8655円)にサヤ寄せする形から、売り優勢で始まった。直後に付けた3万8760円を高値に下へのバイアスが強まり、中盤にかけて一時3万7730円まで下落幅を広げる場面もみられた。その後は終盤にかけてショートカバーも入り、3万8000円を上回っての推移を継続している。
業績上方修正を発表したアドテスト <6857> [東証P]が買い気配から始まり、米国でハイテク株が買われた流れを受けて東京エレクトロン <8035> [東証P]も買い先行で始まった。この影響もあり、日経225先物はシカゴ先物ほど下げない水準で始まった。ただし、円相場が一時1ドル=148円台まで円高に振れるなか、日米金利差縮小に伴う持ち高調整の売りが警戒される形となった。日経225先物は3万7730円まで一気に売られたが、その後は3万8000円を上回って推移しており、週足のボリンジャーバンドの-1σ(3万8020円)辺りでの底堅さがみられるかが注目されよう。
NT倍率は先物中心限月で14.08倍に上昇した。全面安商状のなか、アドバンテストが1社で日経平均株価を235円ほど支えており、日経平均型優位となった。25日、75日移動平均線が位置する14.09倍辺りを捉えてきており、同線を上回ってくるかを見極めたい。